「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(6月2日放送)に、日本栄養士会会長の中村丁次が出演。「赤ちゃん防災プロジェクト」について語った。



災害時の乳幼児支援「赤ちゃん防災プロジェクト」とは

自見)日本栄養士会のなかには、災害支援チーム「JDA-DAT」というものがあります。

淵澤)どのようなチームなのですか?

中村)東日本大震災の体験からつくられたものです。あのときは5月に現地に入りましたが、避難所に山のような食料が世界中から届いていたのです。多くの人は被災地に食べ物を送れば問題は解決すると思っていた。でも現地では、大量の食料をどのようにして健康的に配るかというシステムがなかったのです。だから栄養バランスを崩して、脚気(かっけ)になる方も出ました。そこで栄養管理のもと、特殊部隊をつくろうと思い「JDA-DAT」をつくりました。

自見)11月19日がキーワードになっています。11月19日は、いい備蓄の日なのです。

淵澤)11で「いい」、19で「びちく」。

自見)2018年、この日に合わせて中村会長に音頭をとって頂き、「JDA-DAT」で災害時の乳幼児支援を目的とした「赤ちゃん防災プロジェクト」が発表されました。文京区を第1号の自治体として、基礎備蓄のなかに組み込んでいただいています。野田聖子先生、塩崎恭久先生、そして文京区の成澤区長にもおいでいただきました。
なお今回は、「赤ちゃん防災プロジェクトの栄養ハンドブック」を手元に用意してくださっています。

淵澤)小冊子ですね。

自見)母子手帳に挟めるサイズです。冊子のなかには「災害時こそ、まずは母乳!」「粉ミルクの作り方」「液体ミルク」の項目でそれぞれ説明が書かれていて、国際的ガイドラインにのっとったプロジェクトのハンドブックになっています。

中村)そうですね。本当によくできていますよね。


引用元:
災害時の乳幼児支援「赤ちゃん防災プロジェクト」とは(exciteニュース)