夏のレジャーにプールは欠かせませんが、肌を露出する分、感染症にかかるリスクは高まるかもしれません。プールにおいて手足口病への感染を心配するママに対して、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているでしょうか。



ママからの相談:「プールでの手足口病の予防法は?」

『夏に子どもをプールへ連れて行った3日後、嘔吐と発熱の症状が出ました。病院へかかったところ「手足口病」と診断され、薬によってよくなりました。夏場にプールへ連れて行く際に「手足口病」を予防する方法はありますか。やはり水の中で感染しやすいため、手洗いやうがいなどでの予防はしにくいのでしょうか。また、夏場に一番感染しやすいのはなぜですか。(20代・女性)』




手足口病は三大夏風邪の一つ
手足口病は三大夏風邪の一つといわれ、気温や湿度の高い夏、乳幼児を中心に感染者が多く発生しています。手・足・口に水疱ができ、原因菌は消毒しても死滅しにくい特性を持ちます。




『手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱は3大夏風邪といわれ、6〜8月にかけて子どもを中心に流行する感染症です。冬の寒い時期にはウィルスの活動が弱まるため、温かい季節に流行します。(産科看護師)』





『手足口病はコクサッキーウイルスによる感染で、潜伏期は2〜4日です。5歳以下の乳幼児が感染しやすく、特に1歳前後の乳児が多くかかりやすいといわれています。症状は、手のひらや足の裏、お尻や大腿部、口腔内に水泡ができます。夏場に多く発生するのは、コクサッキーウイルスは高温多湿の環境で生きることができるためです。日本の夏のように湿度が高いと感染者は多く発生します。また消毒しても死滅しにくい特性もあります。(一般内科看護師)』




感染者との接触を避け、日頃から抵抗力を高めて感染の予防を
手足口病は飛沫感染か接触感染によるものです。ワクチンなどの有効な予防法はありませんので、感染者との直接的・間接的接触を避け、もし感染したら対処療法を行います。日頃から抵抗力を高める生活を送ることも大切です。




『感染経路は、咳やくしゃみによる飛沫感染や、手すりや玩具、タオルの共有による接触感染です。予防法は、石鹸で十分な手洗いをする、うがいをする、タオルの共有は避けるようにするなどです。感染者の糞便の中にはウイルスが潜んでいる可能性がありますので、公共の便座トイレを使用する場合は、便座拭きなどで一度、清潔にしてから使用するようにしましょう。(一般内科看護師)』





『感染者がいる場合、一緒のプールに入ることは避け、もし自身が感染していたら、症状が治まっても2週間ほどは他の人との接触を避けてください。有効なワクチンや予防法はありませんので、感染した場合は対症療法で症状の改善を待つしかありません。日常生活では、日頃からうがいや手洗いを励行し、バランスのとれた食事で抵抗力をつけて、感染予防を心がけましょう。(産科看護師)』




手足口病は気温や湿度の高い夏、乳幼児を中心に感染者が発生する病気です。感染経路は飛沫か接触によるもので、かつ有効な予防法がないため、感染者との直接的・間接的接触を避けるようにしたり、日頃から抵抗力を高める生活を送ることが大切なようです

引用元:
夏のプールで、手足口病に感染しないための予防法は? (ニコニコニュース)