各地で記録的な暑さとなった先週1週間に熱中症の疑いで病院に搬送された人は全国で2000人余りに上り、前の週のおよそ4倍に増えていたことが分かりました。

総務省消防庁によりますと、今月20日から26日までの1週間に、熱中症の疑いで病院に搬送された人は2053人に上り、前の週のおよそ4倍に増えました。

都道府県別では、東京都が185人と最も多く、次いで、愛知県が136人、埼玉県が127人、大阪府が106人、千葉県が102人、北海道が91人などとなっています。

症状の程度は、死亡した人が4人、入院が必要な人が532人で、軽症が1476人でした。

年齢別では、65歳以上が898人と4割ほどを占めたほか、18歳から64歳が618人、乳幼児を含む18歳未満が537人でした。

総務省消防庁では、先週は全国的に季節外れの厳しい暑さが続き、特に北海道では今月26日に39度を超える記録的な暑さとなったことから、搬送された人が急激に増えたとみています。

気象庁によりますと来月1日から10日にかけては、東北や東海、北陸、それに西日本を中心に、気温が平年に比べてかなり高くなる見込みです。

総務省消防庁は、この時期はまだ体が暑さに慣れていないことから、適切に冷房を使い、こまめに水分をとるほか、屋外ではできるだけ日ざしを避けるなど積極的に熱中症対策を行うよう呼びかけています。

引用元:
熱中症で搬送2000人余 記録的暑さで前週の4倍に(NHK NEWS WEB)