全国的にも珍しい妊婦の「出生前診断」を専門に扱う病院の診察が、広島市内で始まりました。石井記者の報告です。

【石井記者】
「きょうから診察が始まったこちらの病院。産婦人科用の診察台があったり、超音波検査ができたりと一見普通の産婦人科ですが、『遺伝カウンセリングルーム』があるのが特徴です」
診察を受けているのは、「18トリソミー」という染色体疾患の子どもを身ごもった妊娠7カ月の女性。遺伝専門医の兵頭院長が障害の内容やサポート体制について詳しく説明します。
ここは、広島で初めて妊婦の「出生前診断」を専門に扱う病院です。
「出生前診断」とは、赤ちゃんが生まれる前に、病気や異常があるかを超音波や染色体疾患の検査で診断すること。
生まれる前に分かることで様々な準備を可能にすることが本来の目的でした。
しかし2013年、新たにNIPT=「新型出生前診断」を導入。
採血した妊婦の血液だけで母体のリスクなくダウン症などの染色体異常を調べることが可能となると、検査で陽性と分かった人のおよそ8割が中絶など妊娠を中断する結果となり、命の選別につながると言われています。
さらに、「認定された病院」で「35歳以上の人」が「カウンセリングを受けること」が条件とされていますが、法的拘束力がないため最近ではカウンセリングを行わず、結果だけ郵送で告知する病院も出てきています。
【母と子のまきクリニック・兵頭麻希院長】
「患者さんが、すごくそこで迷ってしまう混乱してしまうということが生じてしまうので、そこが一番問題となっています。早い時期に正しい情報を仕入れて適切な施設に行って受検していただくことが一番必要」
実際にカウンセリングを受けた女性は・・・。
【18トリソミーの子を妊娠した女性】
「困っても、いいよいいよと相談にのってくれるので不安はとりのぞきたいというのはあるので安心できるというのはうれしい」
兵頭先生は、「出生前診断」を命の選別に使うのではなく、赤ちゃんを迎え入れる『心の準備』に使ってほしいと考えています。
【母と子のまきクリニック・兵頭麻希院長】
「妊婦さんの初期の不安や葛藤をなるべく早く安心させてあげられるような施設にしたいと思いますし赤ちゃんに対して何をしてあげられるかを早く伝えてあげられて安心して分娩に向かってほしいなと思います」

引用元:
「赤ちゃんを迎える心の準備に」出生前診断専門病院がオープン(広島ニュースTSS)