皇位継承に伴う4月27日〜5月6日の10連休に向け、県内医療機関が診療態勢を固めつつある。開業医などが当番制で一般の診療を、総合病院が救急をそれぞれ担う地域がほとんどだが、「長く閉めると困る人がいる」と当番医とは別に連休中の1〜3日程度、通常通り診療を予定する病院もある。連休中の医療態勢を巡る不安を解消するため、県は近く、地域ごとの医療機関診療日の一覧を公表する予定だ。

 「10連休は例がない。(当番医の)シフトを組むのが大変」。松本市医師会の担当者はそうこぼす。

 県内に21ある医師会は、開業医を中心に休日診療を行う当番医(緊急医)を決めている。長期連休は眼科や耳鼻科など医師が少ない科で頻繁に当番が回り、医師間の日程調整が必要になる場合もある。薬剤師らも足並みをそろえる必要があり、「調整は多方面で必要」という。

 こうした事態を見越して国は2月、10連休中の生活への影響を避けるための対処方針を公表。医療分野では、連休中の救急や外来診療といった必要な態勢が取られていることを事前に確認するよう、都道府県に求めた。

 県内では一部を除き、既に多くの医療機関が連休中の態勢を決定。長野赤十字病院(長野市)は5月2日を診療日とし、8月15日を振り替え休診する。例年の大型連休にはなかった対応だ。担当者は「日程が込む手術や地域の不安も考え、連休の中間に診療日を設定した」。他に連休中も救命救急センターは毎日、透析センターは日曜を除き稼働する。

 相沢病院(松本市)は患者の利便性などを考慮し、4月30日と5月2、6日の3日間を通常診療日とする。県厚生連佐久総合病院(佐久市)も4月30日と5月2日を通常診療日とする予定で「住民の安心感につながる」と説明。国立病院機構信州上田医療センター(上田市)は、連休最終日の5月6日に診療日を設定し、休み明けの患者の殺到を避ける狙いだ。

 診療科によって対応を変える病院もある。飯田市立病院(飯田市)は、産婦人科に限り4月30日と5月1、2日を診療日とする。「飯田で唯一、お産ができる病院の役割を考慮した」という。

 ただ、県内のある医師会の関係者は、受け入れ態勢の検討が迫られる10連休は「医療側にはむしろ負担」と本音を漏らす。病院では、休日が増えれば収益が減る半面、医療現場の働き方改善の必要もあって休み中に勤務日を定めることは難しさもある―と指摘。一方、厚生労働省が2月に示した指標で「医師少数区域」とされた木曽地域では、連休中に2回当番医に入る医師もいるという。

 県健康福祉部は県内各医療機関の診療日を照会中で、20日にも第1弾の情報を県ホームページで公表する。現状で大きな混乱は見られないとした上で「実際に受診する際は、病院に直接問い合わせるなど最新の情報を確認してほしい」と呼び掛けている。

引用元:
10連休の医療態勢は? 県、地域ごとの診療日公表へ(信毎web)