今ビジネスパーソンにとって子育てや家事参加等のワークライフバランスが叫ばれている。そこで参考になるのが男性による家事育児の成功例だ。

今回は、シングルフーァザーの子育てや介護を経験したシングルファーザー支援コーチの下釜勝明さんに、男の料理のコツや子育てのコツを聞いた。

シングルファーザー支援コーチとして

下釜勝明さんは、研修講師を行いながらシングルファーザー支援コーチも務めている。自らシングルファーザーとして2人の娘を育てながら、実母の介護を行った経験をもとに活動している。

シングルファーザー支援コーチとして、具体的に、どのような支援をしているのか。

「私の場合、シングルファーザー当初は実母が家事等を手伝ってくれたのですが、その母もやがて介護生活になりました。シングルファーザーの日常は忙しく、仕事に加え、食事の支度や、弁当作り、洗濯や掃除など休む時間がほとんどありません。

そんなシングルファーザーの方々は、多くの場合、会社の理解、親、兄弟、友人の協力など、周りの方々の理解と協力が必要です。しかし、その中でも話せることと話せないことがあり、結局は自分一人で抱え込んでしまうということも現実にあります。

私は自身の経験から、シングルファーザー支援コーチとして、そのような方々の支えになり、明るく楽しい生活を送れるよう、少しでもお役に立てれば良いと思い、悩みを聞いたり、話を聞いたりしてアドバイスをしています」

料理は「めんつゆ」活用でうまく手を抜く!



男が外で働きながらお子さんに食事を作るのは大変だろう。どのように乗り切ってきたのか。そのコツを教えてもらった。

「もともと、料理は好きなほうでしたので、あまり苦にはなりませんでした。ただし、手抜きだらけのものでしたが(笑)。

特に『めんつゆ』を多用しました。めんつゆはすごいんです! 肉じゃがや照り焼き、炒め物など何でも作れてしまうんです。たまには味を変えないといけないため、めんつゆとめんつゆの間にカレーなどを組み込み、ローテーション化していきました。メインのおかずレパートリーはだいたい10種類くらい用意しておいたので、おおむね10日に一度、同じメニューになっていました」

子育ても、仕事との両立はなかなか過酷。コツを教えてもらおう。

1.会社側にきちんと説明しておく

「当時はサラリーマンでしたが、会社側の理解があり、とても助かりました。それには会社側に自分の置かれている状況をきちんと説明しておくことが重要だと思います」

2.なるべく笑顔や優しい顔を

「常に、とは言いませんが、なるべく笑顔や優しい顔を心がけました。親がつらい顔や大変そうな顔をしていると子どもは不安になると思います」

3.冗談やものまねで子どもと大笑い

「冗談や、ものまねなどで、よく子どもたちと大笑いをしていました。そういうことを通してコミュニケーションが取れていたのだと思います」

4.問題には愛情で真剣に対応

「実際、子どもの病気やいじめ、進学や部活の問題など、さまざまなことがありました。困難な場面もありましたが、その都度、正面から真剣に受け止めたことで、対処してこれたと思います。ただし、人に迷惑をかけたときは真剣に叱りました。これは『愛情』以外の何ものでもないような気がします」

父親の家事・育児参加が求められる中、これらの「コツ」は大いにヒントになりそうだ。

【取材協力】
下釜勝明さん
1962年12月生まれ。2017年office hone設立。営業コンサルタント、研修講師、営業コーチ、シングルファザー支援コーチ。男性で親の介護をしている人へのコーチも行っている。
http://www.officehone.com/

取材・文/石原亜香利


引用元:
シングルファーザー支援コーチに聞く子育てと仕事を両立させるコツ(@DIME)