◆「ホワイトリボンラン」で寄付 2日多摩川河川敷


 子どもを安全に出産できる環境にない女性を救おうと、発展途上国などに送る寄付金を集めるランニングイベントが二日、川崎市多摩区の多摩川河川敷で開かれる。参加者は大会のTシャツを着て走り、思いをつなぐ。エントリー費の一部が寄付金となる。 (安田栄治)


 イベントは「ホワイトリボンラン川崎」という。昨年、宮前区内の公園で開かれ、これが二回目。前回は同区に住む人を中心に二十二人が参加した。今回は名称に「川崎」を入れて規模を拡大。エントリーを済ませた市内外の約百人が参加する。


 ホワイトリボンランは、公益財団法人ジョイセフが「走ろう。自分のために。誰かのために。」というスローガンの下、八日の国際女性デーに合わせて国内各地で開催。


 川崎には女性六人でつくる実行委員会があり、参加者は当日、小田急登戸駅近くの河川敷を五キロ走るという。スタートは午前十時半。参加の受け付けは既に終了しているが、当日は飲食販売店なども設ける予定で、実行委は、参加者の姿を見に来てほしいと呼び掛けている。


 委員長を務めるのは、日本母子健康運動協会(本部・鎌倉市)理事の宮井典子さん(45)=宮前区在住。「多くの人が活動を知って賛同してほしい」と話しており、前回の四倍以上の参加者を集めた。二〇二〇年東京五輪、パラリンピックを前にイベントが発展することを願っている。


 宮井さんはインストラクターで、産後のうつに悩む女性らに対し運動で心身の安定を図る指導をしており、一昨年からホワイトリボンランの活動に携わるようになった。「タイムの計測はなく、しゃべりながら歩いてもいい。そんな参加者の気持ちに触れて応援してほしい」と話している。


引用元:
8日は「国際女性デー」 途上国の出産 走って支援(東京新聞)