焼津市立総合病院は今月から、磁気を使って痛みを感じることがない乳がん検診を始める。公立病院では全国初の取り組みという。

 MRI(磁気共鳴画像装置)による最新の画像診断技術(DWIBSドゥイブス法)を取り入れた検査。肌を露出することなく、検診着のままうつぶせの状態で撮影する。検査時間は約15分。

 乳房を板で挟むマンモグラフィー(乳房エックス線撮影)のような痛みはなく、PET(陽電子放射断層撮影)検査とは異なり薬剤注射の必要がなく、被曝ひばくの心配もない。

 同病院ではDWIBS法を取り入れた総合がん検診を既に実施しており、乳がん検診では乳腺に特化して高精細に撮影を行う。通常とは逆のうつぶせ姿勢を取ることにより、呼吸による乳房の揺れが少なくなり、検査の精度が高まるという。

 費用は全額自費で3万円(税別)。完全予約制。1日から病院健康管理センターで電話(054・623・3111)、または来院にて受け付け、実際の検診は中旬からになる。予約・問い合わせは平日の正午〜午後4時半。

 6月頃からは、ふるさと納税の返礼品に「痛くないMRI乳がん検診」を加える予定という。


引用元:
痛くない乳がん検診 焼津市立総合病院 公立初、MRIで診断 (読売新聞)