王室には様々なルールがあるけれど、生れてくる赤ちゃんを迎えるにあたっても、たくさんの決まりごとがあるのを知っている? ロイヤルマザーはベビーシャワーを催さないなど、英国王室の伝統やしきたりを徹底分析!

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英国王室の妊娠、出産、赤ちゃんにまつまわるルール
Photo: Getty Images
出産の知らせは、誰よりも先に女王に報告される
王室メンバーが出産した場合、真っ先に知らされるのは赤ちゃんの祖父母でさえもなく、女王陛下というのがロイヤルプロトコール(王室の慣習)。ジョージ王子が生まれたときも、ウィリアム王子は暗号化機能付き電話を掛けてエリザベス女王に吉報を知らせたそう。

でも、彼らは決して平民であるキャサリン妃の家族のことをすっかり忘れていたわけじゃないので、ご心配なく。『ヴァニティ・フェア』によれば、「次に、バックルベリーに住むキャサリン妃の両親、妹と弟、チャールズ皇太子とカミラ、ハリー王子に電話で報告がなされた。彼らは皆、同様に安心し、大喜びした」とのこと。

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王室専属の助産婦が毎回「必ず」関わる
ロイヤルマザーたちは、最近では病院で出産している(人気があるのはセント・メアリー病院にあるリンド・ウィング特別病棟)かもしれないけれど、彼女たちは皆、助産婦の助けを得ている。たとえ医師、看護婦、王室専属の特別な産婦人科医がついていてもだ。

ロイヤルファミリーのメンバーの陣痛および出産時(キャサリン妃は3度も経験)に助産婦が付き添うことは伝統となっており、言うまでもなく、彼女たちは自分が見聞きした様子を口外しないことを誓約することが義務付けられている。この写真では、出産の手伝いをしたスタッフに伴われたアン王女が、息子のピーターと共にリンド病棟を後にする様子が見て取れる。ちなみに、アン王女はリンド病棟で出産したロイヤルメンバーの第一人者で、その後、ダイアナ元妃やキャサリン妃がそれに倣ったそう。

英国王室の妊娠、出産、赤ちゃんにまつまわるルール
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ロイヤルメンバーは、出産直後に赤ちゃんを「披露」する
1人の人間を体内から死ぬ思いでやっとこさ押し出してわずか数時間だというのに、キャサリン妃は直ちにヘア、メイクをして身なりを整え、ヒールまで履かなければいけなかった。(実は、2013年にジョージ王子が生まれたことを示唆した1つのヒントは、彼女の担当ヘアスタイリストがリンド病棟に忍び込む様子が目撃されたことだった)

この慣習は、ロイヤルメンバーが病院で出産をし始めてから恒例となったと思われる。アン王女(看護婦と助産婦のご一行を従えて)とセーラ・ファーガソンと同様、ダイアナ元妃も出産後に子供を披露している。

セーラ・ファーガソンもベアトリス王女をお披露目
しかし、この時代を感じさせるヘアスタイルと言ったら…。違う意味で視線がくぎ付けになってしまう。

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ハリー王子をお披露目するダイアナ妃
ダイアナ元妃のヘアスタイルもかなりのインパクト。しかし、出産直後にこのヘアがバッチリ整えられていたこと自体が凄過ぎる!

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ロイヤルマザーたちはベビーシャワーを催さない
ジョージ王子が生まれる前、キャサリン妃の妹であるピッパ・ミドルトンがベビーシャワーを催したという報道がなされたものの、王室エキスパートたちによると、それはほぼ確実にフェイクニュースとのこと。

そもそも、ベビーシャワー自体、イギリスではメジャーではないし、王室エキスパートのヴィクトリア・アービターさんは、王室メンバーが「桁外れに裕福…なので、贅をつくした(出産を控えた母親がゲストからギフトを受け取ることが目的の)ベビーシャワーを行うことなど、不適切だとみなされる」と指摘する。だからといって、キャサリン妃のごく親しい友人たちが彼女に何も贈らなかったというわけではない! もちろん、高貴なロイヤルベビーたちだって頻繁なおむつ替えは必要なのだし。ただ、ベビーシャワーという正式なパーティーが行われないというだけのこと。

英国王室の妊娠、出産、赤ちゃんにまつまわるルール
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ロンドン塔から祝砲が62発撃たれる
ロイヤルベビーが生まれると、ロンドン塔から62発の祝砲が撃たれることになっている。実は、祝砲が撃たれることはそれほど珍しいことではない。というのも、女王の誕生日を含め、1年中、何らかの重要な日に祝砲が撃たれるから。

英国王室の妊娠、出産、赤ちゃんにまつまわるルール
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通常、赤ちゃんの性別が事前に明らかにされることはない
キャサリン妃の赤ちゃんの性別は、出産が報告されるまで世間に知らされなかった。それどころか、両親自身、生まれるまで知らなかった可能性があるそう! ウィリアム王子とキャサリン妃も、第三子が生まれるまで、その性別を知らなかったと伝えられている。

それは単に彼らがそう望んだだけなのかもしれないけれど、通常、赤ちゃんが生まれるまで一般大衆に性別が知らされることはない。

英国王室の妊娠、出産、赤ちゃんにまつまわるルール
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すべてのロイヤルベビーたちは同じ洗礼用のドレスをまとう
このドレス、どこかで見覚えがあるのでは? きっとあるはず。というのも、すべてのロイヤルベビーは同じドレスを着用するから。レースがふんだんにあしらわれたこのドレスは、1841年にヴィクトリア女王の第一子が着用した洗礼用ドレスを複製したものだそう。

ちなみに、チャールズ皇太子とウィリアム王子がこのドレスを着たのを最後に王室のアーカイブに保存され、現代のロイヤルベビーたちは2008年に新たに複製したドレスを着るのが習わしになっているとのこと。

引用元:
英国王室の妊娠、出産、赤ちゃんにまつまわるルール(ELLE ONLINE)