福井大医学部産科婦人科学分野と県健康管理協会、日本対がん協会(東京)は、子宮頸(けい)がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を専用キットで調べる自己検査と、医師による検査結果の比較研究を始めた。二つの検査の精度に遜色がないと判断されれば、自己検査キットの普及を図り、陽性が出た人に受診を呼び掛けがんの早期発見につなげたい考え。 (清兼千鶴)

 関係者によると、子宮頸がんは検診を受けていない場合、定期的な受診者より発症リスクが二〜三倍高くなる。国内ではワクチンの接種率が低いため、検診の役割が大きいが、子宮頸がんの受診率は40%ほどにとどまる。発症者の多い三十代は仕事や家事に忙しく、男性医師への抵抗感もあって未受診者が少なくない。

 研究に用いるのは既存の自己検査キット。専用のブラシで検体を採取し、検査機関に送って感染の有無を調べるため、都合のいい時間に自宅などで採取できる。検査結果が陽性の場合、検診を受ける意識が高まることが期待される。

 研究は一月に始まった。福井大病院の産婦人科を受診する二十歳以上の患者に協力を求め、自己検査キットと医師による双方の検査データ各百例を九月ごろまでに集めて比較し、自己検査キットの精度を確認する。

 県庁で八日、福井大の吉田好雄教授らが概要を説明。「早期発見が有効な病気。検診の受診率を上げ、福井から子宮頸がんを減らすことで全国に広がれば」と話した。


引用元:
子宮頸がん検査・福井大の挑戦  専用キット精度確認へ(中日新聞)