妊活中は食事も気になるところ。タンパク質はもちろんしっかり摂りたい栄養素です。食材や食べ方の注意点や、おすすめの食材などを、笛吹和代さんに聞きました。

ビタミンやミネラルばかり食べても意味がない

妊活中はまず、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。糖質、タンパク質、脂質の3大栄養素をしっかり摂ることです。

糖質制限ダイエットが流行っていますが、糖質は人間の一番のエネルギー源です。ごはんなど主食代わりに野菜や海藻のサラダを食べる方がいますが、ビタミンやミネラルは糖質やタンパク質の分解を助けたり、身体に吸収したりする際に必要な成分で、それ自体がエネルギーなるわけではありません。ビタミン・ミネラルは糖質・タンパク質・脂質があってこその栄養素ですから、サラダばかりモリモリ食べても、あまり意味がないと思います。

妊活をスタートするにあたり、大切なのは体力です。忙しくてつい食事を抜いてしまう、暴飲暴食してしまう、運動不足……が続いていませんか?疲れやすい、冷え性、かぜを引きやすいなどの傾向はありませんか?体力づくりは毎日の食事からです。

タンパク質はお肉、お魚、植物性も

よく「タンパク質を摂るなら肉より魚系のほうがヘルシー」とか、「植物性の大豆がヘルシー」といった話を聞きます。だから「お魚メインに食べています」「大豆メインです」と、お肉を避ける女性も少なくありません。

しかしタンパク質は動物性(肉、魚)と植物性をバランスよく摂るのがいちばんです。魚ばっかりでも、大豆ばっかりでもだめ。牛肉、豚肉、鶏肉など、動物性には動物性のよさがあり、栄養があります。肉も魚も、大豆も、とにかく複数、いろいろ食べることでバランスの取れた食事になるのです。

私はお魚好きでよく食べますが、お魚って意外と量が少ないんですよね。ブリの照り焼き定食を頼んでも、ブリの身はそんなに大きくないわけです。総量が少なければ当然ながらタンパク質量も少ない。といって、1回の食事で何匹もお魚を食べるかといったら、食べませんよね(笑)。

一方、お肉の場合は脂身の量に注意。特に豚バラや細切れは、けっこうな量が脂身です。牛丼屋の牛丼を見るとわかりやすいですが、牛肉の半分は脂身です。スーパーで豚バラ100g買うときも、そのうち半分が脂身だったら、タンパク質は豚肉50g分として計算しないといけません。

その点、私のおすすめのお肉は鶏肉です。比較的安価ですし、脂身も少なく、料理に使いやすいです。

出来合いのお総菜は塩分と糖分がやや多め

最近、スーパーのお総菜コーナーがどんどん充実してきていますね。きんぴら、ひじき、ニンジンサラダ、ゴボウサラダ、海藻サラダなどなど、どれもおいしいですよね。一人暮らしの方がきんぴらをつくろうと思ったら、材料を揃えるだけでひと苦労。スーパーのお総菜コーナーを上手に活用するといいと思います。

ただ、出来合いのお総菜は塩分と糖分がやや多めになっています。味付けが若干、濃いですよね。

私も忙しい時はお総菜を活用します。たとえば鶏肉の甘酢和え。その場合、カット野菜もいっしょに買って、夕飯のおかずにします。鶏肉のお総菜は味付けが濃いめなので、野菜には何もつけずに食べるなどしてバランスを取っています。

家庭のある女性は、夕飯のおかずに出来合いのお総菜を常用するのはちょっと……と思うかもしれませんが、時間や労力と栄養のバランスだと思います。きんぴらを食べたいけれど大変だから作らない……となるくらいなら、出来合いのきんぴらを買って食べたほうがいいと私は思います。

妊活中は栄養バランスの取れた食事も大切ですし、ストレスを軽減することも大切。働きながら妊活する方にとっては時間もすごく大切です。手間ヒマのかかる手づくり料理にこだわらず、お総菜を上手に活用して、時間と栄養バランスのいい食事、一挙両得しましょう。


スーパーのお総菜コーナーを上手に活用しましょう。

賢人のまとめ

妊活中は栄養バランスが大事。タンパク質も糖質も脂質も摂りましょう。タンパク質源としては脂身が少なくてリーズナブルな鶏肉がおすすめです。働きながらの妊活は時間の余裕が大事。出来合いのお総菜も活用しましょう。


引用元:
<働きながら妊活しましょ>しっかり食べたいタンパク質。おすすめの食材は?(ニコニコニュース)