節分に食べ、近年人気が高まっている恵方巻きで、食物アレルギーを起こすことがあり、中には救急搬送された事例も。専門家は注意を呼びかけている。

 さいたま市民医療センター(さいたま市西区)には2年前の2月3日、10代の男性が恵方巻きを食べた後、喉に違和感を覚え、胸が苦しくなって救急車で運ばれてきた。同日、1歳の女児も食後、顔が真っ赤になって呼吸困難に陥り、搬送された。2人とも恵方巻きに入っていたイクラが原因とみられる。

 男性はその日のうちに帰宅できたが、女児は1晩入院して経過観察が必要なほど重い症状だった。横浜市消防局でも昨年、恵方巻きを食べた10代の女性が救急車を呼び、搬送先で食物アレルギーと診断された。

 市販の恵方巻きにはさまざまな具材が使われ、切らずに丸かじりが勧められるため中身が見えにくい。普段は口にしない食材もあり、アレルギーの原因となる食物を見落とすリスクがある。

 法令では卵やピーナツなどアレルギーを起こしやすい7品目の表示義務が定められているが、外食や対面販売の総菜は対象外。また、女児らがアレルギーを起こしたイクラは「表示が推奨される」20品目の一つで、義務ではない。

 さいたま市民医療センター看護部主任で小児アレルギーエデュケーターの森茂亮一さんは「節分の豆まきに使われる大豆やピーナツはアレルギーを起こしやすい食物として知られるが、恵方巻きも盲点になりやすい」と話している。【

引用元:
恵方巻き、食物アレルギーに注意 見えにくい具材リスク 救急搬送も(毎日新聞)