昨年12月23日までの1週間に全国の定点医療機関を受診したインフルエンザ患者数は3万9589人で、定点医療機関当たり8.05人となりました。特に愛知県や北海道は定点医療機関当たり20人を超え、6道県が注意数レベルの10人を超えました。

インフルエンザが冬に流行する理由は低温や乾燥が大きな理由と言われますが、日照時間が短くなることで、日光に当たってつくられるビタミンDが不足することも理由のひとつと考えられています。ビタミンDにはインフルエンザを予防する効果があるようです。



ビタミンDで感染が2割減少
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ビタミンDがインフルエンザを予防するという研究はいくつか発表されています。たとえば、東京慈恵会医科大学の浦島充佳教授らの国際共同研究チームが、ビタミンDの投与と呼吸器の感染症との関係を調べた世界の25の報告を統合し、1万1000人分のデータを分析しました。

この結果、ビタミンDの錠剤を飲んだグループは、飲んでいないグループに比べて、インフルエンザや気管支炎、肺炎などの呼吸器感染症の発症が2割少なかったのです。

特に血中のビタミンD濃度が欠乏状態にある人では、ビタミンDを飲んでいたグループは発症が7割少なく、ビタミンDのインフルエンザ予防効果が確かめられました。


冬季は血中ビタミンD濃度が低下
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浦島教授によると、血中のビタミンD濃度は季節変動していて、8月に最高、2月に最低となり、その差はおよそ2倍となります。

そこで浦島教授らはインフルエンザ流行期に小・中学生334人を2つのグループに分け、一方にビタミンDサプリメントを飲ませ、もう一方に偽薬(プラセボ)を飲ませました。

するとインフルエンザに感染した子はビタミンD群が18人(10.8%)、プラセボ群が31人(18.6%)で、ビタミンDは感染を42%抑える効果が確かめられたといえます。


体内のビタミンDを増やす3つの方法
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ビタミンDにインフルエンザを予防する効果があるなら、積極的に利用したいものです。体内のビタミンDを増やすには3つの方法があります。

(1)日光浴をする
日本ビタミン学会は日光浴でビタミンDを生成するには、1日当たり、夏季は約30分、冬季は約1時間浴びることを推奨しています。日光浴でインフルエンザを予防するには、1時間以上は日光を浴びる必要があるようです。

(2)食事から摂る
厚生労働省の『日本人の食事摂取基準』によると、成人の1日摂取目安量は、最低5.5μg(マイクログラム)、上限50μgを推奨しています。ビタミンDが豊富なのは魚類(たとえばイワシ100gで50μg)ですが、穀類・肉類・豆類・乳製品にはほとんど含まれていません。魚を食べない人はビタミンD不足に陥っているかもしれません。

(3)ビタミンDのサプリメントを飲む
緯度が高い北欧では、日照時間が短くなる冬季は積極的に日光浴をしたり、ビタミンDのサプリメントを飲むそうです。日本でもビタミンDのサプリメントは比較的安価なので、日光浴をしたり食事から摂取するのが難しい人はサプリメントで体内のビタミンDを増やすのが良いかもしれません。


引用元:
インフルエンザ予防にビタミンDが効く!?(ウェザーニュース)