Q 54歳の女性です。乳がん検診で再検査となり、生検で右乳房が非浸潤性乳管がんと診断されました。腫瘍は乳首下側付近で長さ2・3センチ、全摘を勧められました。左側も磁気共鳴画像装置(MRI)検査で怪しい部分があって同時に生検をしたところ、グレーゾーンとのことで、再度生検したものの確定できず、病理専門医が精査中です。左もがんと診断されたら、両側乳房全切除と一次(同時)再建の可能性が高いと言われました。早期で見つかったのに、両側全摘は不安です。


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 A まずは左の病理診断が大事です。その上で、悪性と診断されて両方手術が必要となった場合、両側乳房全切除+再建は最近では珍しくありません。検査技術が進歩し、高感度のMRIで小さな病変も発見されやすくなったため、両側乳がんが増えています。

 乳管内にとどまる非浸潤がんはステージ0期ですが、トンネルのような乳管の中をはって広範囲に広がりやすいのが特徴です。場所も乳頭の下だと2〜3センチの大きさでも全部取らないと形が大きく変わってしまうことがあります。必ずしも0期で早期だから温存(部分切除)できるわけではないのです。ただし手術でしっかり取り切れれば0期は完治する可能性が高いです。

 Q 両側手術のリスクは? 再建後は手を動かせないと聞きますが。

 A 両側を全摘、再建することにより、片側だけと比べて大きく機能制限が増えることはありません。通常は翌日から身の回りのことは自分でできます。再建には組織拡張器を入れることが多いですが、位置がずれないよう、施設の考え方により腕の可動制限をする施設としない施設があります。しかし、最終的には腕は普通に動くようになります。痛みは切除だけより、再建によって強まることがありますが、医療者側も理解が進んでいるので、鎮痛剤での対応が上手になっています。


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 回答には、がん研有明病院の上野貴之乳腺外科部長が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、03・5531・0110。月〜木曜日(祝日は除く)午前11時〜午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。


引用元:
両側乳がん、早期なのに全摘?(産経ニュース)