最近は、生理痛のない女性のほうがめずらしいと言われています。鎮痛剤を使う人も増えています。生理痛が続いているのは、あまり健康な状態とは言えませんよね。不妊カウンセラーの笛吹和代さんから、アドバイスをいただきました。

自己判断で薬を飲みつづけない

たとえば生理のたびにお布団から出るのがつらい。鎮痛剤を飲んで、しばらくしてようやくお布団から出られる……。こんな場合は、婦人科で診てもらってください。子宮内膜症の可能性があるからです。将来、妊娠しにくい体になってしまうかもしれません。

今はドラッグストアにたくさんの鎮痛剤が並んでいます。中には効き目の強いものもあります。しかし薬で抑えてそのままにしておくと、子宮内膜症の症状も進んでしまいます。ひどい生理痛が続くときは、自己判断で市販薬に頼らず、一度診察を受けてみましょう。

自己判断で薬を飲みつづけるのは危険です。最初の頃は市販の弱めの鎮痛剤を1日1錠程度で済んだものが、気づけば1日に4回、5回と飲むようになる。1回の生理に1シート使う、ひと箱使う。こんなふうにどんどん薬の量が増え続けている人も少なくありません。鎮痛剤を飲み続けていると段々と薬が効きにくくなるという話もありますが、子宮内膜症が進行してしまい、最初の鎮痛剤の量では効き目を感じなくなっている場合もあります。

子宮内膜症は生理がある間は治らないとされています。女性ホルモンを浴び続けることが原因だからです。そのため、症状の進行を抑えることが治療になります。たとえば、ピルで生理を調整する方法。生理を止めれば、それだけ進行を抑えることができます。妊娠したいと思った時まで止めておけます。そうすることで妊娠しにくくなるリスクを低減させることができるのです。

市販薬の説明にある用法(1回1錠、1日3回までとか)を越えるような使い方になってきたら、一度病院で診てもらいましょう。

生理痛は生活習慣病かも?

生理痛の女性がこれほど多いのはなぜなのでしょうか?最近は大人だけでなく中学生でも生理痛を訴える子が増え、小児用鎮痛剤を持ち歩いているという話も聞きます。

要因はいろいろあると思いますが、私自身、20代で働き始めてから生理痛に悩むようになりました。仕事優先でかなり不規則な生活を送っていたこと、精神的なストレスも増していったこと、そして運動不足。今振り返っても、思い当たることはたくさんあります。

運動不足は血流不足につながり、それが生理痛の原因になり得ます。私もデスクワーク中心で、とにかく1日、パソコンの前から動きませんでした。ひと昔前なら、資料を見るたびに席を立ち、調べ物なら図書館へ行くし、郵便局に行くとか、ちょっとしたおつかいとか、歩く機会がちょこちょこありました。社内でも他部署に書類を届けるには歩く必要がありました。

それが今はみんな、インターネットとメールで済みます。オフィスで働く人はここ10〜20年で、ひと昔前と比べて圧倒的に運動不足になっているのです。

私は現代の動かなすぎる生活が、生理痛の一因だと思います。中学生でも生理痛の子が増えているというのも、子どもの頃から運動不足が原因ではないでしょうか。今の子はスマホネイティブ、公園でも座ってゲームしている姿をよく見かけます。

運動不足は筋肉量の低下につながります。筋肉量が少ない人は体温が低くなりがち。冷え性も生理痛の要因です。

生理痛に悩んでいらっしゃる方、まずは体を動かし、血流をよくする生活習慣を身につけてみませんか?体を温めるだけでも血行はよくなります。毎日お風呂に入る、冷たいものを飲み過ぎないなど、ちょっとした生活習慣で改善していきましょう。


生理痛は生活習慣を見直すいいチャンスかもしれません。

賢人のまとめ

毎回、生理痛があるという場合、何か病気や異変が隠れている可能性があります。薬で抑えてガマンせずに、一度病院を受診しましょう。運動不足や食生活など、生活習慣の見直しにもつながるかもしれません。

プロフィール

妊活の賢人 笛吹和代

働く女性の健康と妊活・不妊に関する学びの場「女性の身体塾」を主宰する「Woman Lifestage Support」代表。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。臨床検査技師でもある。化粧品メーカーの開発部に勤務中、29歳で結婚。30代で不妊治療を経て出産。治療のために退職した経験から、現在は不妊や妊活に悩む女性のための講座やカウンセリングを行なっている。


引用元:
【働きながら妊活しましょ】生理痛を鎮痛剤で抑えている人へ(ニコニコニュース)