妊婦が飲酒すると妊娠高血圧症候群になるリスクが高まるとの調査結果を、東北大学病院周産母子センターなどの研究チームがまとめ、7日発表する。赤ちゃんの先天異常や発達の遅れといった危険性はすでにわかっていたが、妊婦自身への悪影響が確認された。

 妊娠高血圧症候群は、妊婦の5〜10%に生じるとされる。高血圧から脳出血、肝臓や腎臓の機能障害など重い合併症につながる恐れがある。

 チームは、国が全国規模で実施する「エコチル調査」に参加した妊婦7万6940人について、妊娠初期と妊娠中後期に飲酒の状況を質問。妊娠初期に酒を飲んでいた人は7323人(9・5%)おり、妊娠中後期でも飲んでいた人は1965人(2・6%)いた。

 このうち、妊娠高血圧症候群のリスクが上がるのは、妊娠中後期に毎日、日本酒1合以上に相当する飲酒を続けていた妊婦(58人)。この場合、全く飲酒しない妊婦に比べて、3・45倍リスクが高かった。

引用元:
飲酒、赤ちゃんだけでなく妊婦自身にも悪影響確認…「高血圧症候群」リスク(ヨミドクター)