受精卵作り子宮に戻す

Q  姉が体外受精で赤ちゃんを産んだよ。体外受精ってどんなもの?

  ヨ  女性の体内から取り出した卵子と、男性の精子を合わせて受精卵を作り、女性の子宮に戻すという技術です。

  Q  どういう人に行われているの?

  ヨ  不妊に悩む夫婦に実施されています。排卵周期に合わせて性交するなど、自然に近い方法で妊娠を試みても、うまくいかない場合が主な対象になります。

  Q  体外受精を受ける人は多いのかなぁ。

  ヨ  晩婚化などを背景に不妊に悩む人は多く、実施件数は年々増えています。国内では、1983年に初めて体外受精による子どもが生まれ、2016年までに行われた体外受精で53万6737人が誕生しています。同年だけでは、過去最多の5万4110人でした。17人に1人が体外受精で生まれた計算です。

  Q  たくさんの人が生まれているね。

  ヨ  妊娠や出産の可能性を高めるため、作った受精卵を凍結保存し、女性の体の状態が良い時に戻すということも行われています。ただ、それでも体外受精を1回行い、子どもが生まれる確率は平均11・7%です。女性の年齢が上がるにつれて、確率は低くなります。

  Q  男性には関係ないの?

  ヨ  原因の半分は男性にもあるといわれています。精子が少なかったり動きが悪かったりすると、子どもはできにくくなります。そういった場合は「顕微授精」が行われます。

  Q  顕微授精とは。

  ヨ  体外受精の一種で、男性から状態が良好な精子を選んで取り出し、医療用の顕微鏡で見ながら卵子に針を刺して中に送り込むという方法です。受精卵ができたら女性の子宮に戻します。

  Q  不妊は夫婦で考える問題だね。

  ヨ  ただ、男性側の自覚が薄くなりがちという問題が指摘されています。夫婦6組に1組が不妊に悩んでいるという時代です。若いうちから、男女ともに精子や卵子、妊娠の正しい知識を学べる仕組みを作ることが必要でしょう。

 (竹井陽平/取材協力=石原理・埼玉医大教授、岡田弘・独協医大埼玉医療センター院長)


引用元:
体外受精ってどんな技術? (読売新聞)