不妊当事者の交流・学びの場「サチュン」設立10周年記念講演会が13日、豊見城市立中央公民館であり、生殖心理カウンセラーで臨床心理士の平山史朗さんが「あなたらしく不妊と折り合いをつける」をテーマに講演した。

 平山さんは、東京の不妊治療クリニックで20年以上勤務した経験を踏まえ、不妊治療との向き合い方や妊活中の心構えなどについて紹介した。約30人が参加した。

 平山さんは不妊治療について「ネットや口コミなどの情報に振り回される現状がある。不確かな情報をうのみにせず、自分の頭でしっかり考えることが大事だ」と注意を呼び掛けた。

 平山さんは治療に当たっては医師とのコミュニケーションや住居、職場からの距離、費用などを総合的に考えて施設を選んでほしいと述べた。 努力を続けてもなかなか妊娠しない場合でも、「可能性が0・1%でもやる必要があると思えば、続けるべきだ」と平山さん。「不妊治療に後ろ向きでも、妊娠することがある。自分を無理やり前向きにしないで」と自分らしく妊活に取り組むようアドバイスした。

引用元:
不妊治療「無理やり前向きにしないで」自分らしく妊活を 生殖心理カウンセラーがアドバイス(沖縄タイムス)