10月は「乳がん月間」。乳がんの早期発見・早期治療を促そうと、山口県内の医療機関では、乳がん検診を休日や平日の夜間でも受け付ける取り組みが広がる。だが、山口県の乳がん検診の受診率は全国で最も低く、十分には浸透していない。

仕事などで日中忙しい人のために、県は2008年度から、休日と平日夜間のがん検診の実施を各医療機関に呼びかけている。医療機関には時間外勤務手当てに補助金を出す制度を設け、今年度は9月から12月までの期間中、子宮がんなどほかのがん検診と合わせ、県内でのべ69の医療機関で実施している。

 16年の国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」によると、2年以内に、乳がん検診を受けた女性(40歳以上)の割合は、山口県で28・2%。全国平均36・2%を大きく下回り、熊本地震の発生で調査を見送った熊本県を除いて全国で最も低かった。

 県が17年度に実施した調査では、受診しなかった理由として、「検査に伴う不安がある」「めんどう」と回答した割合が高かった。県医療政策課の担当者は「検診を受け、早期発見、治療の重要性を啓発していきたい」と話す。

 柳井市の周東総合病院では20日、市民向けのがん講演会が開かれるほか、宇部市の市立図書館や下関市の下関大丸でも、乳がんにかかわるイベントが予定されている。

図書館で企画展も

 山口市の県立山口図書館では、乳がんに関する本を集めた企画展が開かれている。乳がんの最新研究を紹介する本や、闘病記、治療と仕事の両立などのテーマのほか、乳がん以外のがん関連の本も含め、約50冊を展示している。

 担当した司書の吉住真菫(まき)さん(27)は「幅広い人に乳がんについて知ってほしい」。今月末まで展示する予定。月曜休館。


引用元:
乳がん検診受けよう 休日・夜間に対応する医療機関も(朝日新聞)