夏場は窓を開け閉めする機会が増えますよね。例えば、お花に水やりをするのに窓を開けたり、気持ちいい空気を入れるために網戸にしたりと日常的に窓まわりの開閉が増えてきます。

そんなときに注意したいのが、窓やベランダまわりでの子どもの事故です。

今回は、ご家庭での注意点・対策例を東京消防庁発表のデータをもとにご紹介したいと思います。




【INDEX】
「うちは大丈夫」が悲劇を招く!窓まわりの事故・未遂事例
何歳から窓を開けたり閉めたりできる?注意したい年齢は?
家庭での注意点&事前の対策

「うちは大丈夫」が悲劇を招く!窓まわりの事故・未遂事例

東京消防庁が発表している実際の事故事例をご覧ください。


<事例1>

2階居室内にて、長男と一緒にベッド脇にある窓枠からベッドに向かって飛び降りる遊びをしていたところ、誤って窓枠から網戸ごと地上へ墜落した(2歳女児・重症)。

<事例2>

共同住宅7階にて母親がトイレから部屋に戻ったところ、ベッド脇の窓が開いており、手すりの外につかまっている息子を発見、その直後墜落した(2歳男児・入院が必要とされる中等症)。

<事例3>

自宅3階ベランダにてエアコン室外機に上って遊んでいたところ、誤ってベランダの手すりを乗り越えて墜落した(5歳女児・入院が必要とされる中等症)

(※1)

筆者の友人の2歳の息子さんは、ママが洗濯物を浴室に取りに行ったほんの一瞬のうちに、マンションのベランダに置いている物干し台をよじのぼり、ベランダの手すりに手をかけているところだったそうです。まさに危機一髪の未遂事件も身近に聞きました。

このように、窓からの墜落の事故が多く発生しているようです。起きてしまうと、入院が必要な中等症・重症になるケースが多く、非常に危険です。

“ちょっと大人が目を離した隙に…“という出来事ばかりで、親も悔やんでも悔やみきれないと思います。



何歳から窓を開けたり閉めたりできる?注意したい年齢は?


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東京消防庁の管内だけでも、過去5年間に5歳以下の子どもが窓やベランダから落ちて医療機関に救急搬送された人数は、なんと105人! 月別では、5月と9月が最も多いとのことで、注意が必要です。また、興味深いのが、0〜4歳児は“ベランダ”よりも“窓”から墜落する事故が多く発生しているそうです。(※1)

子どもは大人の行動をよく見ています。歩きだしたら、何かの拍子に鍵をかけたり外したりもできてしまうでしょう。歩き出しが早い子なら10ヶ月くらいから、遅い子でも1歳からは特に注意が必要だと思います。



家庭での注意点&事前の対策

赤ちゃんには「高いところは危ない」という感覚が育っていません。ベランダや窓でも好奇心をもって外に出ようとしてしまうのです。そのため、あらかじめ大人が危険を回避するようにしましょう。

窓、ベランダそれぞれの注意点、事前の対策例をご紹介します。

<窓>
窓の近くに机、椅子、ベッドなど高さのあるものを置くのはやめましょう。そこから窓に上ってしまい、体を乗り出してしまう可能性があります。

また、窓には複数鍵をつけておくのもよいでしょう。転落防止用に柵を取り付けるのもおすすめです。

<ベランダ>

踏台となるような植木鉢、植木置きの棚、自転車、物干し台などは極力置かないようにしましょう。

エアコンの室外機など致し方ない物は、手すり側に置かないようにしたり、柵で囲ってしまうなど対策をしましょう。



繰り返しですが「うちの子は大丈夫」という考えと油断は禁物です!

子どもは昨日できなかったことが今日できるようになっていたりと成長が目覚ましく、大人が予測しないことをするものと考えましょう。

「念のため」という考えで、大事なわが子を守るために先手を打って対策をすることが、大事な命の安全を守ることにつながります。



引用元:
5月と9月が最も多い?5歳以下の落下事故の事前防止策とは(It Mama)