予期せぬ妊娠をした母親が匿名で出産できる「内密出産」について、2014年から採り入れているドイツの制度を学ぶシンポジウムが22日、熊本大学(熊本市中央区)で開かれた。
内密出産は、親が匿名で赤ちゃんを預ける「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営する「慈恵病院」(熊本市西区)が導入を目指している。
ドイツの制度では、匿名で出産後、16年経つと、子供が母親の本名など出自を知ることができる。同国連邦家族省のユーリア・クリーガー課長によると、ドイツで内密出産をするには、まず妊娠相談所に相談し、養子縁組など他の選択肢についても検討する。そのうえで内密出産は月平均9件のペースで行われているという。
ログイン前の続き「無責任に制度を利用する人が増えるのではないか」といった反対意見もあるが、「困難な状況にある妊婦にとって大きなメリットがある」と話した。
慈恵病院の蓮田健副院長は、「日本社会には子供は産んだ母親が育てるという意識が強く、ドイツのような制度は日本では10年、20年たっても実現できない。妊娠相談に来た人で、孤立出産に向かいそうな人に限って、現行法内で内密出産を実現したい」と述べた。(大畑滋生)
引用元:
熊本)内密出産、ドイツから学ぶシンポ 熊大(朝日新聞)