【おおしまりえの 目指せ!デキたら婚】

 恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。

 北海道でのご挨拶を終え、そして姓の問題を一旦保留にし、東京に戻ってきた私と仏くん。とりあえず年内くらいに結婚の話をまとめよう。妊活は別の問題として、今まで通りタイミングを合わせられる時に合わせる。こうして、ゆっくりしたペースでの活動再開を決めたものの、ここで妊活再開に黄色信号が!

 あれ、私のカラダ、なんか変だぞ!!! なんだか次から次へと問題が起こりますが、別に起こしているわけじゃないんです。

◆「膣炎」って一体なにが原因?

“その違和感”は、ある日突然やってきました。

 男性には全く想像もつかない話ですが、ある日突然オリモノの量が増えたり、ニオイや色が変化し、そしてその異常は洗っても洗っても治らないのです。人によっては、患部が痒かったり痛かったりという症状が出る場合もあるそう。特に梅雨や夏の時期に多い病気です。とにかく不快で不安で仕方のない症状。それが「膣炎」という、膣内の炎症です。

 と、もっともらしい説明と混乱のフリをしてみたものの、実は私、なんの自慢にもならないのですが、体調を崩すとよくこの膣炎にかかってしまうんです。

 ちなみに断固として弁解しておくと、膣炎は性病ではありません。体内の常在菌でもある大腸菌や連鎖球菌が、免疫力が落ちたり何らかの原因により異常繁殖するのが膣炎。性病とは全く別物だし、体調がよくなったり生理のタイミングで自然治癒することもあるといわれています。

 また、同じような症状として「膣カンジダ」という病気がありますが、これも性病ではないので一応説明を。膣カンジダは、先程の膣炎と状態としては同じ。疲れが溜まったり免疫力が落ちたタイミングで、こんどはカンジダ菌という、膣内に存在するカビの一種が異常繁殖し起こる症状です。

 膣カンジダに関しては、最近では薬局で買える市販薬も販売されています。ただ、これらの病気でおこる異常は、性病の症状に似ていたり、子宮頸がんの初期症状として出ている場合もあるそうなので、気になる方は一度クリニックに足を運ぶことをおすすめします。

◆実は知られていない“膣内フローラ”という世界

 妊活への意欲を削ぐような体調不良。慣れているとはいえ、萎える気持ちは変わりません。膣炎は市販薬での治療が難しいので、近所の婦人科クリニックにいき、症状を説明して一般的な治療薬をもらうことに。

「これで治るだろう!」と気軽に考えていたのですが、まさかこんなことになるとは…。

 なんと、薬を使っても一時的に症状は収まるものの、結局数日するとまた膣炎をぶり返してしまうのです。

 実はあまり知られていませんが、膣の中というのは大腸と同じように腸内フローラならぬ“膣内フローラ”が存在します。そのバランスが崩れ、悪玉菌が増えるとカンジダになったり膣炎になったりするのですが、薬で増えすぎた菌を薬で減らしたとしても、その後正常な状態の膣内フローラに戻すには、自分の治癒力が必要なのです。

◆お尻の正しい洗い方知ってる?

 余談ですが、患部の洗いすぎは良いのか悪いのかというよく聞く問題。これは、膣内フローラの観点からいえば良くないのだそう。中まで洗うということは、石鹸の洗浄力で中の菌のバランスを壊してしまう行為だからです。

 また、専用の石鹸を使ったほうがいいのかという問題についてはどうでしょう?

 膣内は酸性に保つことが大事とされており、専用石鹸はこの酸性を崩さないような作りになっています。そういう理由で専用石鹸は使ったほうがよい点はあるそうですが、「必須ではない」と私の通うクリニックでは言っていました。普段デリケートゾーンに悩みを抱えている人でなければ、あまり神経質になることはないかもしれません。

 と、様々な膣の世界を語ってみたものの、こういう知識が増えたのは、ひとえに自分の膣炎がしょっちゅう再発し、しょっちゅう不安になって調べるから。

 通っているクリニックのおじいちゃん先生には「なーんで治らないのかなあ」と会うたび首をかしげられます。

「そんなことこっちが聞きたいよ…」とため息をつくのですが、妊活に本腰を入れられないカラダの状況に、ある意味、心の迷いが反映されているなとも思うのでした。

<文・イラスト/おおしまりえ>

【おおしまりえ】

水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。ブログ・Twitter:@utena0518


引用元:
夏に多い「膣炎」。突然オリモノに異常が…<目指せ!デキたら婚>(@nifty)