多くの女性が抱えている月経痛(生理痛)の悩み。耐えがたい痛みを抱えているのに「生理痛は病気じゃない」という心ない言葉に傷ついた女性も多くいるのではないでしょうか。

しかし月経痛は、子宮内膜症という「病気」が原因の場合もあるのです。しかも月経痛をそのまま放置すると子宮内膜症が悪化し、場合によってはガンになる可能性があるというのです。

今回は、バイエル製薬が行った、一般女性を対象とした「子宮内膜症および月経マネジメントに関する意識・実態調査」の発表を元に、気をつけるべき月経痛と子宮内膜症の関係についてご紹介します。




【INDEX】
▼「子宮内膜症はガン化のリスクがある」知っているのは2割
▼子宮内膜症は「月経によって進行する」と知っている人は少ない
▼月経痛は病気を知らせる貴重なサイン

▼「子宮内膜症はガン化のリスクがある」知っているのは2割

「子宮内膜症」とは、子宮内膜に似た組織が子宮内の本来あるべき以外の場所に発生してしまうもので、月経のたびに炎症が起こり、増殖・悪化していく慢性の病気だそうです。

さらに卵巣に発生した場合は、加齢とともにガン化のリスクも増加するとのこと。

身近な月経痛が実は将来ガンに繋がるリスクがあるというのはたいへん恐ろしいことですが、その事実はあまり知られていないようです。

今回の調査結果では、子宮内膜症を「どのようものか知っている」と答えた人は、全体の21.9%(約227人)にとどまっていました。

▼子宮内膜症は「月経によって進行する」と知っている人は少ない

上記の子宮内膜症について「具体的な内容は知らないが、聞いたとがある」と回答した65.7%(907人)人の正答率を見ると以下のようになっています。


・不妊の原因になることがある ・・・73.2%
・月経によって進行する病気である・・・20.6%
・子宮内膜が子宮外部にできる病気である・・・19.4%
・卵巣がんのリスクになる ・・・40.8%

(上記の設問はいずれも「はい」が正解)




source:https://byl.bayer.co.jp/omr/online/press_release/2018/news2018-06-01a.pdf

繰り返しになりますが、子宮内膜症は不妊や卵巣ガンの原因になる病気で、しかも月経によって症状が進むのですが、きちんとわかっている人は少ないようです。

特に、「月経によって進む」ということを知らない人が多いことが気になります。65.7%(907人)の中の20.6%ですから、全体の約13%(約187人)しか、その事実を知らなかったことになります。



▼月経痛は病気を知らせる貴重なサイン

今回の発表資料の中で聖路加国際病院の女性総合診療部部長である百枝幹雄先生は次のように述べています。


「現代女性は初経が早く、また晩産化・少産化傾向にあり、閉経も遅くなったことから、生涯に経験する月経回数が著しく増加しています。このことは子宮内膜症が増加した最も大きな理由のひとつであると考えられており、また月経を繰り返すことにより病状は進行していきます。

(中略)

子宮内膜症は月経痛が病気を知らせる貴重なサインです。婦人科受診・診断の遅れは病気を進行させ、重症化させる原因となります。異常を感じたらすみやかに婦人科受診していただきたいと思います。」

このお話の中で非常に重要なのは、「月経痛が病気を知らせる貴重なサイン」というところでしょう。

普段から月経痛に悩んでいる人は、子宮内膜症の可能性も考えて早めの受診をするべきでしょう。


引用元:
生理痛・月経痛はそのままにしないで!知っておきたい「子宮内膜症のリスク」(It Mama)