避難先で赤ちゃんに母乳やミルクをあげる時に何に気をつければいいのだろう――。西日本豪雨の被害で避難生活をしながら授乳中のお母さんたちに向け、母乳育児を支援する団体がアドバイスをまとめてホームページで紹介している。衛生的ではない場所や、哺乳瓶がなくてもミルクをあげられる方法なども盛り込まれている。

支援情報をホームページに載せているのは、母乳育児を支援するNPO法人ラ・レーチェ・リーグ日本など3団体でつくる「母と子の育児支援ネットワーク」。これまでも災害時に授乳に関する情報を提供してきた。

 今回公表した「災害時の赤ちゃんの栄養」(https://i-hahatoko.net/?p=745別ウインドウで開きます)は、2016年の熊本地震の時にも役立てられたものをベースに作られた。熊本地震の被災地で支援した医師の意見をもとに、より実際の災害時の状況に合わせたという。

 母乳育児の母親向けには、「母乳が出にくくなったと感じても、頻繁に飲ませることで母乳の量が増える」、「おしっことうんちが今までと同様に出ているなら飲めている証拠」とアドバイスしている。ミルク育児では、哺乳瓶の代わりに紙コップで赤ちゃんに飲ませる方法などを盛り込んでいる。

 ホームページで見られるほか、全国のおもなコンビニのコピー機で印刷できる(印刷代は自己負担)。避難所に掲示したり、授乳中の母親に配布したりして、役立ててほしいという。印刷方法は団体のフェイスブックページ(https://www.facebook.com/Hahatoko/posts/2134688386560505別ウインドウで開きます)で。セブンイレブンは21日まで、ローソン、ファミリーマートなどでは22日まで。利用状況によって延長するという。


引用元:
母乳頻繁に飲ませ、ミルクは紙コップ代用 災害時の授乳(朝日新聞)