熊本市長になって2期目の2007年5月に、慈恵病院が育てられない赤ちゃんを預かる「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を始めました。3期目が終わる14年12月までの7年半の間、20人以上の名づけにかかわりました。

預けられた赤ちゃんの全員に、名前をつけるわけではありません。親がだれかわからず、児童相談所が調べても身元が判明しない場合です。赤ちゃんを親の戸籍に入れられないため、役所が新たに戸籍をつくり、命名するのです。

 預けられた赤ちゃんに初めて名づけをした際には、市役所の担当者がこういう名前にしますと、市長の決裁を求める書類を持ってきました。ゆりかごの設置を許可したときに、責任の重い判断をしたなあという思いがありましたが、実際に名前をつけるという段階にいたって、この赤ちゃんの人生をある意味で背負うことになるんだ、と改めて思った瞬間でした。



引用元:
預けられた赤ちゃん、役所が命名 幸せな人生を願って(朝日新聞)