お産が終わっても、大きくなった子宮はすぐに元通りなるわけではありません。およそ6週間ほどかけて、子宮は妊娠前の状態、鶏卵ぐらいまでに戻っていきます。
ちょうどこの時期を医学的に「産褥期」といいます。(※1)そして、子宮が戻るとともに、ママの体からは「悪露(おろ)」が出てきます。
「悪露」は産後のママの回復のバロメーター。
今回は、助産師である筆者が、産後の回復で大事となる悪露について、変化や気をつけるポイントなどについてお伝えしていきます。
【INDEX】
▼悪露って?
▼悪露の変化は?
▼清潔にケア!
▼悪露って?
子宮の胎盤がはがれた部分からの出血に膣などからの分泌物が混じって排出されるもので、
子宮が元に戻る過程で排出される分泌物を「悪露」と言います。(※2)
悪露は約4〜6週間ほど続きます。
▼悪露の変化は?
悪露の変化は、通常は下記の表のように変化していきます。
(※1)
悪露がこのように変化していかない場合や、赤色の悪露が2週間以上続く時は「子宮復古不全」を考え、子宮が順調に回復していないこと可能性があります。(※2)
ただ、著者の経験として、順調に回復していても一度「茶褐色」になった悪露が「赤色」に戻り一時的に出血量が増えることもあります。
多くは子宮が修復される過程で起こることで、すぐに治まるようなら心配はありません。(※3)
しかし、退院後に月経時よりも多い量の出血があったり、かたまりが出たりした時は、子宮内に卵膜の一部などが残っている可能性がありますので、出産した病院へ連絡し、受診をするようにしましょう。
▼清潔にケア!
悪露が出ている間は、感染予防のために清潔にケアすることが大切になってきます。
こまめに新しいナプキンに交換したり、シャワートイレを使用して、常に清潔を保ちましょう。
また、通常の月経期間より長いことナプキンをあてているため、かぶれなど皮膚のトラブルを起こしてしまう方もいらっしゃいます。コットンのナプキンも販売されていますので、肌がデリケートな方はお勧めしています。
また、以前は、産後1ヶ月間は、湯船につかってはいけないといわれましたが、公衆浴場で入浴していた昔は、お湯が清潔ではなかったので、そう言われてきたと考えられています。
今は、内風呂で毎日水も取り替える時代となっていますので、子宮や膣への感染の心配はあまりないため、湯船に入って良いと言われています。(※4)
著者が勤務していた大学病院でも、産後経過が順調な方は、退院後の入浴は、家族に浴槽をよく洗ってもらい、一番風呂の湯船に入って、体を温めることをお勧めしていました。
退院診察時、入浴の有無なども事前に医師に確認しておくと良いですよ。
悪露は、産後のママの体の回復のバロメーターとなります。
子宮が元に戻る産褥期も含めて出産です。子宮が順調に戻ることができるように、この時期は、ママの心と体の安静がとても大切です。
穏やかな気持ちでこの時期を過ごせるように、周囲のサポートも上手に活用してみてくださいね。
引用元:
産後の回復ポイント!「悪露」の色の変化と注意点は?(It Mama)