都留市立病院は2019年2月から、約11年ぶりに分娩(ぶんべん)の取り扱いを再開する。常勤産科医3人体制を確保できたことが理由。出産予定日が同月以降の妊婦を対象に、今年8月から出産の予約受け付けを始める。年間200件前後を受け入れる予定。【野呂賢治】


 県、都留市、山梨大医学部の3者が県庁で31日、共同記者会見を開き、明らかにした。

 同病院は分娩休止直前の07年に年間343件の出産を受け入れていたが、産科医不足で08年4月に休止。一方で妊婦検診は同年10月に再開し、検診を受けていた年間130人前後の妊婦は約15キロ離れた山梨赤十字病院(富士河口湖町)で出産するケースが多かったという。

 県によると、県内で分娩を取り扱っていた医療施設は04年度に24施設(10病院14診療所)あった。しかし休止が相次ぎ、18年4月には15施設(8病院7診療所)にまで減少した。産科医不足が主な要因とみられ、県は同大医学部と産科医確保のため、産科医を目指す研修医への奨励金を創設。また、県は同大に資金を提供し、産科医のための教育、研究を目的とした寄付講座を開くなどして取り組みを進めてきた。

 同大医学部産婦人科の平田修司教授によると、県内で安全な周産期医療を運用していくには120〜130人の産科医が必要。01年度には123人いたが、11年度には90人を切る危機的な状況に陥ったという。県の取り組みもあり、17年度末には108人まで持ち直した。

 記者会見で後藤斎知事は「東部地域の分娩再開は県全体にとっても非常にプラスになる喜ばしいニュース」と述べた。平田教授は「産科医が増えるよう県とともに医学部生や研修医向けの教育に力を入れてきた結果。今後も県と協力しながら安全安心な産婦人科医療を県内に広めていきたい」と意気込みを語った。


引用元:
来年2月、分娩再開へ 11年ぶり、常勤医3人確保 /山梨(毎日新聞)