初の「アドバイザー」研修

 県教育委員会は30日、市町村幼児教育アドバイザーの養成研修を水戸市の県立県民文化センターで初めて開催した。アドバイザーは関係機関の連絡調整役を担うが、県内44市町村で置いているのは10市町村(昨年8月現在)にとどまっている。県教委は今年度、全市町村に配置し、幼児教育の課題である公立と私立の連携強化を目指す。

 県教委によると、県内の幼稚園、幼保連携型認定こども園、保育所の数は2016年5月現在、公立311園、私立541園の計852園。このうち、市町村教委が関与できる公立の幼稚園と幼保連携型認定こども園に通う児童はわずか約17%で、各施設でどのような幼児教育が行われているかは市町村教委から見えづらかった。

 このため、県教委は、16年度に策定した「いばらき教育プラン」で、人格形成の基礎となる乳幼児期の教育の充実を打ち出し、17年度には就学前教育・家庭教育推進室も設置した。

 今年度は市町村が任意で配置していたアドバイザーを全市町村に置き、公立と私立の連携強化に向け態勢作りを進める。市町村立の小学校に「保幼小接続コーディネーター」、幼児教育施設に「園内リーダー」を配置し、幼児教育施設と小学校で合同研修を開いてもらうなど、保幼小の連携もより密にしたい考え。

 アドバイザーには、幼児教育施設や小中学校の勤務経験者、各教育委員会の指導主事などが就任する予定で、この日の研修会には44市町村から約60人が参加。県教委からアドバイザーの役割や保幼小の交流連携のポイントなどについて説明があり、その後、参加者は5人前後のグループに分かれて各市町村の現状や取り組みについて意見交換した。

 つくばみらい市教委の浅野進学校教育指導員は終了後、「市の保幼小連携カリキュラムを、改めて各園や学校の実情にあったものに改善したい」と話した。


引用元:
幼児教育、連携強化目指す…県教委 (読売新聞)