長男を妊娠してはじめて産婦人科を受診した時に、医師から「胎嚢が確認できました。妊娠おめでとうございます」と言われた時の、この上ない嬉しさは今でも忘れることができません。

ひょっとしたら妊娠しているかもしれないとは思ってはいたものの、実際に妊娠が確定し、エコーを見た時は感動しました。画面に映ったこの小さな胎嚢に赤ちゃんがいるのだと思うと、我が子への愛おしさ、この小さな命を絶対に大切に育てていくんだという母親としての自覚がすぐに芽生えた私。

そして、妊娠中、胎児である我が子のためにできることはなんだろうと考えたところ、それは自分の健康管理につきると思い至りました。

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そこで、これまでの私の生活習慣は一変しました。それまで、辛い物が大好きで、よくキムチや激辛カレーなどの刺激物を食べたり、栄養バランスに無頓着だったりしたのですが、お腹の赤ちゃんのためにもしっかりと栄養を気にするようになったのです。

最初こそ好きなものばかりを食べたいという気持ちが残っていたものの、妊婦健診のエコーでだんだんと大きくなる胎児の様子を見ているうちに、我が子の健康な成長を願う気持ちがどんどん増し、食生活を改めるのも苦に感じなくなりました。

ただ、好きなものばかりを食べないようにはできたものの、すぐ辛いつわりが始まると、今度はなにも食べられないようになってしまったのです。

我が子のことを考えると、ちゃんと1日3食食べないといけないという気持ちはもちろんあります。ですが、また強烈な吐き気に襲われるのかと思うと、食事が思うように喉を通らないのです。食べなきゃいけないのはわかっている、でも食べると吐き気に襲われてしんどい、という状態で精神状態も弱ってきてしまいました。

そんな時主人が「食べたい時に、その時食べられる物を食べるようにしたらいいよ。まずは、1日に必要な摂取カロリーは摂るように心掛けてみたらどう?」と声を掛けてくれました。また、つわりでしんどい私を見ると、吐き気がおさまるまで背中を撫でてくれるのです。こうした主人の支えのおかげで、辛いつわりの時期を乗り越えることができました。

そうこうしているうちになんとか安定期に突入。胎動を感じることができるようになりました。この頃には、ただひたすらお腹の赤ちゃんの健やかな成長だけを考えて過ごす毎日になっていました。妊娠中毒症にならないように、食事には引き続き気をつけました。
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無事出産。元気な男の子でした。あの時食べていた食事がこの子の血肉になっているんだなと思うと、なんだか不思議な気持ちでした。妊娠中、母親ができるのは食生活を気をつけることぐらいだと思います。胎児だった我が子にちゃんと栄養をあげていられたようで、よかったです。

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著者:tatto1
年齢:28歳
子どもの年齢:11歳、9歳、1歳7ヶ月、3ヶ月

現在専業主婦をしながら、4人の子供を育てています。慌ただしい毎日ですが最近では、長男が長女のオムツ交換を手伝ってくれたり、他の弟達の面倒をみてくれているので助かっています。趣味はイラストを描くことと創作料理です。最近では、キャラ弁にハマっており、4月から長男が中学生になり毎日のお弁当作りが楽しみです。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。


引用元:
お腹の我が子にしてあげられることは、自分自身の健康管理!(T-SITEニュース)