親が育てられない子供を受け入れる「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)の国内2例目の施設とする計画が一時持ち上がった神戸市北区の「マナ助産院」(永原郁子院長)が、今年9月をめどに、妊娠や出産に悩む母親らとの相談を24時間態勢で行う相談施設を独自に開設することが10日、分かった。

 施設の名称は「小さないのちのドア」。助産師と保健師が24時間で対応し、匿名での相談も可。プライバシーに配慮して助産院の玄関とは別に出入り口を設ける。相談・診断にかかる費用や来院時のタクシー代などは助産院が負担する。産後であれば、母親の希望や赤ちゃんの状況を踏まえ、児童相談所や特別養子縁組につなぐことも検討する。

 マナ助産院をめぐっては昨年2月、大阪のNPO法人が、慈恵病院(熊本市)に続く国内2例目の赤ちゃんポストを同助産院に開設する計画を発表。だが、神戸市が求めていた常駐医師の確保が困難として断念していた。

 その後、同NPOは母親らとの面談を行う「面談型施設」を目指す方針に切り替えた。だが関係者によると、資金面などで課題が浮上し、同NPOは計画を白紙化。このため助産院側は単独での施設設置を模索していたが、資金などのめどが立ったため、独自での開設に踏み切るという。
ただ運営資金は必要となるため、今月14日からはインターネットを通じて資金を集める「クラウドファンディング」も始める。

 永原院長は産経新聞の取材に対し、「妊娠・出産などに悩む人に救いの手を差し伸べることができればと考えた。行政の指導に従って慎重に運営を進め、母子の命を守っていきたい」と話した。


引用元:
「面談型」赤ちゃんポスト模索の神戸の助産院、9月に妊娠相談施設開設へ(産経ニュース)