赤ちゃんが最初に話した言葉は「ママ」「パパ」どっち!? というのが話題になるほど、子どもの“言葉”というのは親にとって思いが深いものです。
1歳ころには子どもらしい“つたない話し方”が可愛らしく感じられるものですが、だんだんと成長し、3歳頃から5歳頃になると「舌っ足らずな話し方で大丈夫なのかしら……?」と不安になってくるママもいるのではないでしょうか。
そこで今回は、歯科医である筆者が“子どもの言葉の発達”について解説します。
【INDEX】
▼3歳です。「さしすせそ」が上手に言えないのですが大丈夫?
▼何歳でどんな発音ができるようになるの?
▼発音は「歯並び・舌」が原因で悪くなることはある?
▼どんなを治療するの?
▼3歳です。「さしすせそ」が上手に言えないのですが大丈夫?
A:言葉の音を作り出すことを「構音(発音)」といいます(※1)。子どもの“構音の発達”には順番があります。
「サ行」は5歳代で完成しますので、3歳ではまだ発達途上なのです。
「さしすせそ」が「たちつてと」のようになるのは“未熟構音”といいます。
これは、発達途上の音の誤りであり、子どもの構音が完成する間に後期に獲得する音が早期に獲得する音になっているだけで、そんなに心配する必要はありません(※2)。
特によく心配される「サ行」が完成するのは、5歳頃と遅いために、幼稚園に通い始めた3〜4歳の子どもでは「せんせい」が「てんてい」になっていることがあるのです。
▼何歳でどんな発音ができるようになるの?
A:何歳でどんな発音ができるようになるのでしょうか。順を追ってみてみましょう(※1)。
●2歳代…パ行、バ行、マ行、ヤユヨワン、母音
●3歳代…タ行、ダ行、ナ行、ガ行、チャ行
●4歳代…カ行、ハ行
●5歳代…サ行、ザ行、ラ行
2歳頃になり、子どもが「ママ」「パパ」「ブーブー」など話している姿をよく見かけますよね。
日本語の母音の完成が約3歳で、子音の完成が5〜7歳頃といわれています(※2)。これらに見られるように、言葉によって発音が完成するタイミングが異なります。
目安として、大体何歳くらいまでにどの言葉の発音が出来る様になるのか知っておけば、無駄に不安になる事は減るかと思いますので、舌っ足らずが気になったらどの言葉か発音できていないかもあわせて確認する様にしてください。
▼発音は「歯並び・舌」が原因で悪くなることはある?
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A:構音障害には大きく分けて下記の2つに分けられます。
(1)舌や上顎の形態などに原因があるもの(器質性構音障害)
(2)これらに異常のないもの(機能性構音障害)
器質性構音障害とは、音を作り出す構造などに問題がある場合です。先天的なものでは、口蓋裂(こうがいれつ)などが当てはまります(※3)。
3歳以降で、舌小帯が短いことが原因で食べこぼしや発音が気になる場合は、一度小児歯科専門医に相談するとよいでしょう(※4)。
また、かみ合わせが発音に関係する場合もあります。上下の前歯がかみあっていない開咬(かいこう)や、歯と歯の間にすき間がある場合では「サ行」の発音がうまくできないことがあります(※5)。
前歯が大きく前方に出ているかみ合わせ(強度の上顎前突)では、唇を閉じるのが物理的に難しいため、「p,b,m」といった二唇音の発音が難しくなります(※5)。
強度の下顎前突では、二唇音「p,b,m」に加え「f,v」といった唇歯音も難しいことがあります(※5)。
ただ、前述の通り、サ行は完成が後期になるため、かみ合わせが原因となっているのかどうか不明な場合もあります。まずは小児歯科専門医や3歳児健診などで相談してみましょう。
▼どんなを治療するの?
A:“言語聴覚士”や場合によっては“歯科医師”のもとで言語訓練を行います。
開始年齢は早すぎても難しく、構音の発達が完成した発達年齢5歳頃に始めることが多いようです(※2)。
まずは現在の発達とことばの状況を調べます。次に発音の検査を行います。
構音や舌の使い方など構音の評価を行い、その評価によって、その子に必要なプログラムを立案し、口や舌の動きなどを練習していきます(※2)。
訓練期間や方法は1人ずつ異なります。
もし、お子さんの発音が気になるときは、3歳時健診やかかりつけの小児歯科で相談してみましょう。
必要があれば、小児歯科専門医や言語訓練のできる病院を紹介することもあります。参考にしてみてくださいね。
引用元:
さ・し・す・せ・そ言えない…「舌っ足らず」は歯並びが原因?(It Mama)