無精子症のマウスの精巣に遺伝子を注射したところ、精子がつくられるようになって子どもが生まれたと、京都大の篠原隆司教授(分子遺伝学)らのチームが6日、米科学誌ステム・セル・リポーツに発表する。人の無精子症の原因となる遺伝子はまだ不明だが、今後見つかれば、新たな治療法につながる可能性があるという。

人の不妊症の原因に男性が関係するのは約半数。最近は無精子症でも、精巣にメスを入れて精子を直接取り出す手術があるが、精子がつくられていなければ治療は難しい。そのなかでも、精巣で精子ができるのを促す「セルトリ細胞」の異常で精子ができない場合がある。

 チームは、この細胞がきちんと働くために欠かせない遺伝子の一つが機能せず、精子ができないマウスで実験。ウイルスを運び役にして遺伝子を細胞に入れたところ、精子ができた。卵子に顕微授精させると、子どもが生まれた。


引用元:
無精子症マウスの遺伝子治療 京大、精子形成を確認(朝日新聞)