39歳、会社員の男性です。妻も同い年の39歳、3歳になる男の子がいます。半年ほど前から妻が「二人目が欲しい」と言うようになったのですが、なかなかできません。すると妻が「二人目不妊を始めたい」と言い出しました。実は長男も、1年間の不妊治療の末にやっと授かったのです。私もなるたけ協力しようと禁煙に節酒、食生活の改善とかなり努力しました。ですから正直、また不妊治療かよ……と憂うつな気分になっています。妻はやるき満々ですから、こちらの不満をどう告げようか迷っています。何かいいアドバイスをお願いします。(Sさん・39歳 会社員)

たぶん奥様は、あなたの不満など1ミリも感じてはいないでしょう。僕にも3歳の男の子がいますが、かわいい盛り。そんな長男と接していれば、「もう1人欲しい!」となって当然です。

しかも相談者の奥様は、もうすぐ四十路。タイムリミットも感じての「二人目不妊がしたい」というお願いなのでしょう。そしてそれらの思いは、「ダンナもそう思っている」と信じて疑っていないはずです。

goro_prof



このように「二人目不妊したい」「したくない」と最初から歩幅がズレているのですから、相談者は本音を言うのは相当に危険です。

「またあなんな過酷な思いはしたくない」などと言おうものなら、「じゃあアナタは、子どもがかわいくないの? 二人目が欲しくないということは、ひとり目がかわいくないってこと? だから欲しくないの?」と思われてしまうかもしれません。

こうなったら、もう完全に夫婦の危機に発展してしまいます。




【INDEX】
▼二人目の尊さ
▼無理のないレベルで協力を

▼二人目の尊さ


source:http://www.shutterstock.com/

「ひとりいるんだから、いいじゃないか」という気持ちも、この旦那さんにはあるのでしょう。その気持ちも、少しわかります。

僕は3年の不妊治療の末に長男を授かったのですが、その期間中は「二人目不妊に悩む」ということが理解できませんでした。

「DS持ってんのに、今度はWiiが欲しいってか?」と思っていました。しかし長男が生まれてくると、そのかわいさから「もうひとり欲しい」と変わったのです。

でも妻はフルタイムで働く会社員、しかも年齢は44歳。ですから、「3年の不妊治療の末に長男が生まれてきてくれただけで奇跡だ」と、僕ら夫婦は二人目を諦めました。

しかしそれでも「もう5歳若かったら」というのが、僕ら夫婦の口ぐせです。そのぐらい「二人目」は尊いのです。



▼無理のないレベルで協力を

さて、投稿者は「またあんな苦労が始まるのか」と嘆いていますが、治療に臨むのは奥さまです。心と体を傷つけるのは奥さまです。そこを分かってげてください。

「産みたい」という気持ちは僕ら男性には推し量ることはできませんが、たぶん本能に近い欲求なのでしょう。本能を否定することはできません。

ですから出産まわりに関して僕ら男たちは、受け入れ、協力するほかありません。それが夫婦であることの義務なのだと僕は思います。

相談文を読むかぎり、ひとり目不妊のときは協力したのですから、相談者は真面目な方なのでしょう。ですから自らへのハードルを高く設定し、苦しんでいるのでしょう。

そうではなく自分のやれる範囲で、無理のないレベルで協力してあげてください。そして許容量のコップの水が溢れそうになったら「それは無理だ」と、ここで初めて奥さまに言うべきです。

努力したあとの反論なら、奥さまも受け入れてくれるのではないでしょうか。



ひとり目だろうと何人目だろうと、“妊活は夫婦一緒に行うもの”ということを忘れないで欲しいです。


引用元:
「二人目不妊」を始めたい妻、でも夫は憂鬱…? 妊活(It Mama)