子どもが生まれると、発達や成長が気になるパパやママは多いもの。

中には、「うちの子の頭はちょっと大きいんじゃないかな?」と頭の大きさについて悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、赤ちゃんの頭の大きさについて、詳しくご紹介します。




【INDEX】
▼頭の大きさの平均値ってどれくらい?
▼頭が大きくても平気?病気の可能性は?
▼頭の変形は外来で治療ができる
▼「病気かな?」と思ったら…

▼頭の大きさの平均値ってどれくらい?

まずは、子どもの頭の平均的な大きさがどれくらいなのかについてご紹介します。

子どもの頭の大きさ(頭位)は、左右の眉の直上を通るようにして測定します。

日本では、10年ごとに乳幼児身体発育値の調査が行われていて、直近では平成22年に調査が行われています。

その調査によると、子どもの頭の大きさ(頭位)は、生まれたばかりの0歳の男の子で30.5cmから36.0cm(※1)、女の子で30.5cmから35.5cmとなっています(※2)。

成長につれて、1歳の男の子で43.5cmから48.7cm、2歳の男の子で45.9cmから51.5cm、3歳の男の子で47.0cmから52.5cmと大きくなります。女の子は、同時期の男の子に比べて少し小さめになっているようです。

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▼頭が大きくても平気?病気の可能性は?

子どもの頭位は、生まれてすぐは胸囲より1cm程度大きいものの、生後4ヶ月頃には、胸囲より小さくなります。

もし、生後4ヶ月以上経過しても頭位が胸囲より5p以上大きい場合は、注意が必要となります(※3)。

母子手帳に掲載されている「乳幼児身体発育曲線」のカーブに沿って大きくなるようであれば、心配ありません。

もし赤ちゃんの頭が発育曲線に沿っていない場合、


・遺伝性のもの
・水頭症
・ソトス症候群
・自閉症
・発達遅滞

等が考えられるでしょう。

なかでも急に大きくなった場合には、水頭症である可能性が考えられます。

水頭症は、脳の内部に脳脊髄液が過剰に溜まる病気であり(※4)、頭が大きくなるという症状の他に、視点が合わない、おう吐などの症状が見られます(※5)。

また、生まれた時から頭が大きく、過成長が目立つ病気として、ソトス症候群があります。

ソトス症候群は、染色体異常が原因で、難病指定されている病気です。頭が大きいという症状の他に、精神発達の遅れや、心臓・腎臓に合併症がある場合もあります(※6)。



▼頭の変形は外来で治療ができる

赤ちゃんの頭の大きさの他にも、「後頭部が絶壁」「左右どちらかがつぶれている」など、頭の形が気になることもあります。

頭蓋変形の原因は、胎内からのものや抱き癖などの可能性もあるようですが、「頭蓋骨縫合早期癒合症」など(※7)、病気の可能性もあるため、気になる場合は病院を受診されることをオススメします。

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▼「病気かな?」と思ったら…


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周りの子どもと比べて頭が大きいと、「病気かな?」と気になるかもしれませんが、1ヶ月健診の後も、3ヶ月健診、7・8ヶ月健診、1歳健診と定期的に子どもの健診はあります。

健診を受診することで、頭が大きい原因が病的なものなのかどうか診断をしてもらうことができます。

病的なものであれば、専門の病院で適切な治療を受けることが可能となります。

気になるときは、まずは相談してみましょう。



水頭症など急激に頭が大きくなる病気などは、日ごろから赤ちゃんの様子をチェックしておくことで気付くことができるので、こまめに様子を見てあげるといいですよ。

引用元:
病気の心配は…?赤ちゃんの「頭が大きい」原因と対策(It Mama)