陣痛が始まった妊婦を病院まで搬送する「陣痛タクシー」を、山城ヤサカ交通(京都府京田辺市)が木津川市などで4月から運行する。講習を受けた運転手が出産が迫る妊婦を安全に送り届ける。陣痛時に妊婦のタクシー乗車が拒否される事例もあり、安心して出産に備えられるようにする。

 妊婦の名前や住所、出産予定日、かかりつけ病院を事前登録し、陣痛が始まった際に専用ダイヤルに電話すると優先配車される。痛みを訴える妊婦への対処や車内での出産への備えなどについて助産師から講習を受けた運転手が担当し、車両には破水に備えて防水シートやタオルを常備する。

 対応地域は京田辺市、木津川市、井手町、精華町だが、京都山城総合医療センター(木津川市木津駅前)で出産する妊婦は全員が対象となるよう、同社とセンターを運営する国民健康保険山城病院組合が22日、業務協定を交わした。

 締結式で山城病院組合管理者の河井規子木津川市長は「安心して産んでいただける制度になれば」と期待を述べ、山城ヤサカ交通の粂田晃稔社長は「出産への不安解消につながってほしい」と話した。問い合わせは山城ヤサカ交通0774(62)3401。


引用元:
「陣痛タクシー」で病院へ 京都で協定、妊婦の不安解消(京都新聞)