筑波大付属病院(松村明病院長)は19日、3次救急医療機関で対応できない合併症のある救急患者や、治療が難しい症例を受け入れる「高次救急センター」を開設し、4月から運用を始めると発表した。慢性透析患者や広範囲のやけどなどの救急患者は複数の診療科のスタッフや人数が必要となるため、同センターは24時間態勢で受け入れるほか、3次救急機関からの転送を受け付ける。新年度には血管内治療を行う手術室を増設し、設備面でも態勢を充実させる。
同病院によると、同センターは、精神科や周産期、小児科、眼科・耳鼻科外傷などの合併症のある救急患者、広範囲のやけどを負った患者に対応する。人員は救急専門医や小児科医、脳外科医ら医師20人の現態勢でチーム医療に臨む。
同病院はこれまでも救急・集中治療部で、県内各地に7カ所ある3次救急機関で対応が難しい重症救急患者を県内外から年間150〜200件受け入れてきたが、「しっかりと態勢を組んだ上で対応したい」(同病院総務課)とセンター設置に至った。
同病院は同センターでの受け入れ実績を積み、1〜2年後をめどに、特に高度な診療機能を提供する「高度救命救急センター」として国の認可を目指したい考えだ。
新年度には、手術室と心・脳血管エックス線撮影装置を組み合わせた「ハイブリッド手術室」を院内に設置し、脳卒中や循環器の緊急血管内治療を行えるようにする。脳卒中集中治療室も6床設ける。
本県は人口10万人当たりの救急専門医が全国水準を下回る。このため同センターは地域の救急機関と連携し、若手医師や看護師らの教育を行い、人材育成の役割も果たす考え。
同センターについて、同病院救急・集中治療部長の井上貴昭(よしあき)教授は「多様な人材を24時間態勢でそろえられるのが強み。ハードとソフト面を構築し、県内外に高度救急をアピールしていく。現場のニーズに合わせた教育や養成も行いたい」と強調した
引用元:
筑波大病院に高次救急センター開設 4月から、重症患者受け入れ(茨城新聞)