生後赤ちゃんがかかる病気は様々ありますが、将来”痕”が残るような病気は母親としては特に気になりますよね。

痕が残るというと多くの人が“アザ”を思い浮かべると思いますが、日本皮膚科学会によればアザとは「色の変化がずっと残ってしまうもの」をいい、通常は生まれつきか生後間もなく生ずる色の変化をアザといっています。(※1)

中でも、血液中に存在する赤血球のために赤く見えるアザを“赤アザ”といい、医学用語では血管腫と呼ばれています。

代表的な赤アザは、生まれつき存在する平らな「単純性血管腫」と、生後まもなく生じ、1歳頃までに急激に大きくなり、その後徐々に小さくなる「イチゴ状血管腫」です。(※2)

今回はこの「イチゴ状血管腫」について、医学博士の川上智史先生の監修のもとお伝えしていきます。




【INDEX】
▼「イチゴ状血管腫」って何?原因は?
▼大人になっても痕は残る?
▼対処法はあるの?

▼「イチゴ状血管腫」って何?原因は?

イチゴ状血管腫は、先に述べたように皮膚の表面や内部にできる赤あざの一種で、未熟な毛細血管が増殖してあらわれる“良性の”腫瘍です。

見た目が赤く、イチゴのような外観から、「イチゴ状血管腫」と呼ばれています。

なぜ未熟な細胞血管が増殖してしまうのかはわかっていませんが、血管芽細胞という血液細胞と血液内皮細胞のどちらにも分化できる能力をもつ前駆細胞が、何らかの理由で正常な血管組織に分化・成長できない事で生じると言われています。

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▼大人になっても痕は残る?


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イチゴ状血管腫は生まれながらにしてあるものではなく、一般的に生後2〜3週間で発生し1〜2週間で急速に大きくなって盛り上がります。その後6ヶ月から1年で最大に達し(増殖期)、その後主に中央部より徐々に縮小し(退縮期)、ほとんどわからなくなると言われています。(※3)

イチゴ状血管腫は良性の腫瘍で、その正体はあくまで血管ですから人体に有害なものではないのですが、見た目のインパクトがあるため心配するママは多いでしょう。

また発生した部位や大きさによっては、身体の機能や発達に悪い影響を及ぼすことがあると言われています。

そのため、基本的には放っておいても数年の間に赤みは消えていく病気ですが、痕が残る可能性が高い場合などには治療を始めた方が良いケースもあるようです。

また、日本皮膚科学会によれば、耳、鼻、口唇に生じたイチゴ状血管腫については潰瘍となったり、皮膚欠損となることがあるとされています。

また、上まぶたに生じたものは目を開けなくしてしまい、長時間この状態が続くと視力の発達が障害されることもあるとのことですので気を付けた方がよいでしょう。

巨大なものは場所により種々の閉塞症状、例えば気道閉塞や摂食障害をきたすことがあり、イチゴ状血管腫に対しては治療をしなければならないとのことですので、経過を慎重にみて大きくなる前に医師に相談した方がよいかと思います。(※3)

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▼対処法はあるの?

日本皮膚科学会によると、速効性の点で優れているのはステロイド療法(ステロイドの内服や局所注射など)とされています。

レーザー治療もある程度効果がありますが、増殖期にレーザー治療を行っても増殖を止めることはできないとのこと。必ずしも副作用がゼロでないレーザー治療をイチゴ状血管腫全例に行う必要はないとの見解です。(※3)

しかし医師・病院によっては、レーザー治療の飛躍的進歩により治療の負担が少ない乳児期に始めることが得策と考える場合も。

ご自身のお子さんのケースはどのような治療を行っていくのがベストなのか、医師と相談して治療を進めていく必要がありそうです。



いかがでしたか?

あまり知られていないイチゴ状血管腫についてご紹介しました。

基本的には”wait and see”のスタンスで経過を観察していく病気と言われていますが、素人判断で放って置かずきちんと病院で診てもらい、将来お子さんが病気の痕で悩まないように母として適切な治療を進めてあげたいですね。


引用元:
「イチゴ状血管腫」って何?いつまで痕が残る?(It Mama)