こんにちは、佐原チハルです。

産婦人科は、多くの女性にとって重要な場所です。

しかし、苦手と感じている女性も少なくないそう。

女性が産婦人科を避けたがる理由として、「医者が男性だと嫌がられることが多い」 と言われることがよくありますね。

そして、セットのように言われるのが、「診察台のカーテンは必須!」 ということ。

……でもこれ、本当にそうなのでしょうか?

そこで、今回は、産婦人科診察時のカーテンの有無について、ママたちの声を聞いてみました。

●「カーテンは必須!」という声

「あのカーテンがなかったら、産婦人科の診察とか辛過ぎて、妊婦検診に行くのがいやだったと思います」(30代・4歳と1歳の子のママ)

こちらのママさんは「カーテンがなくても大丈夫っていう感覚は、自分は信じられない」と言います。

「産婦人科の診察部位って、普段自分でも見ることがない場所 ですよね。それを他人にじっくり見られるなんて信じられないというか、耐えられないです」

産婦人科医師の性別が男性の場合、その気持ちはより強く感じるそうです。

しかし、抵抗があるという基本的な気持ちは、医師が女性でも変わらないそう 。

「お医者さんはただ診察のために見ているだけだっていうのは、わかってるんです。これは私の感じ方の話だっていうのも。だからせめて、意識し過ぎないですむためにも、カーテンはしっかりあって欲しいです」

たしかに自分の身体の一部ではありますが、しっかりと目にしたことがある人は少なそう。そう思えば、「見られたくない」「見られているところを見たくない」という気持ちになっても、当然なのかもしれません。

カーテンがあれば耐えられるのなら、やはりカーテンは重要と言えそうですね。

●「むしろカーテンはないほうがいい!」という声

「産婦人科の診察って、いつまでも妙に慣れないというか、緊張します。あの緊張って、カーテンがあるせいなんじゃないかって思うんですよね。だから私は、むしろカーテンはなくして欲しいです」(6歳と4歳と2歳の子のママ)

こちらは、1人目のママさんとは正反対のご意見です。

「カーテンがあると、何をされてるかわからないじゃないですか。いや、何をされるかはもう3人産んでるから知ってるし、先生もちゃんと説明してくれてはいるんですけど」

それでも、自分に見えないところで診察される緊張は大きいと言います。

「注射の時にも、針刺されるところを見たい人とそうじゃない人がいる のと同じことだと思うんです。私は見たい派。見て、今何をされているのかが確認できた方が落ち着くんです」

たしかに筆者も、注射の時は「刺される瞬間を見ていたい」、産婦人科診察時のカーテンは「逆に緊張する」タイプです。

「産婦人科の診察も、注射のときみたいに『見たい人は見る、見たくない人は見ない』って選べるようになるといいですよね。カーテンいるかいらないか、聞いてくれたらいいのになって思います」

カーテンの選択制 、筆者も賛成です。カーテンの必要性について、患者に聞いてくれる産院が増えるといいですね。

そう思う一方で、筆者は「自分から『カーテンしないで欲しいです』って伝えたことがなかったな」とも反省しました。

カーテンがいらない派の私たちは、まずは「いらないです」と声にしてみることも大切なのかもしれません。

●「カーテンはどっちでもいい、ただし……」と言う声

「カーテンがあるかないかは、私はどっちでもいいです。大事なのはそこじゃないと思っているので」(10歳と0歳の子のママ)

こちらは、産婦人科での診察での安心感には、“カーテンよりも大事なことがある ”というご意見です。

「2人目を産むときの産院では、看護師さんかな、女性が必ず1人、先生の隣にいてくれたんです。先生が女性の場合でも、必ず。私はそれですごく安心できました。看護師さんがいると『もうすぐ終わりますよ』とか『ちょっと気持ち悪いかもしれないです』とか声をかけてくれるので、安心できました」

カーテンの有無よりも、“医師と1対1じゃない”というのが大事なのですね。

「お医者さんに失礼なこと言ってるっていうのはわかるんですけど……。医者以外で見てくれている人がいたら、診察が雑とか、何かおかしなことを予防できるんじゃないかなって思います。無防備な中で1対1になのるは、怖いです 」

“第三者の目が必要”というのは、社会のいろいろなシーンで言われますね。それが産婦人科医にもどの程度言えるのか、また看護師を第三者と言えるのかどうかなど、意見が割れるかもしれません。

しかし、患者の不安に寄り添い 、安全性や信頼性を高めていくのは大切なこと。

医師とは別の“もう一人”の存在が必要なシーンは、今後も増えてくるかもしれません。

----------

以上、いかがでしたでしょうか。

診察時のカーテンについて、ご紹介した意見は様々でした。

しかし、「より安心して、より不安のない状態で診察を受けたい」という気持ちがある、という点は共通しています。

安心を感じられるシチュエーションも、人によって様々です。病院は忙しい場所ですから、個別に対応していくことには限界もあって当然です。

一方で診察や検診を受ける側にとっては、産科はデリケートな場を扱われる、特別な場所であることも多いです。

安心して受診でき、出産以外でも何か不安があった場合には、今よりも低いハードルで受診できる場になるとよいですね。

引用元:
あなたはどう?産婦人科の“カーテン”は必要かどうかリアルな声を聞いてきた(T-SITEニュース)