女性の2型糖尿病患者では、メトホルミンまたはスタチン系薬の使用と卵巣がんの発症との関連を示すエビデンスは認められないとする研究結果が「BJOG: An International Journal of Obstetrics and Gynaecology」2月7日オンライン版に掲載された。
オウル大学(フィンランド)のElina Urpilainen氏らは、複数の全国登録簿を用いて、1996〜2011年にフィンランドで2型糖尿病と診断された40歳超の女性患者13万7,643人のデータを抽出し、メトホルミンおよびスタチン系薬の使用が卵巣がんの発症に及ぼす影響を調べる後ろ向きコホート研究とコホート内症例対照研究を行った。
その結果、追跡期間中に303人の女性が卵巣がんと診断されていた。コホート研究の解析では、その他の経口糖尿病治療薬と比べてメトホルミンと卵巣がんの発症との間には関連性は認められなかった(ハザード比は1.02、95%信頼区間0.72〜1.45)。また、スタチン系薬に関しても卵巣がんの発症との関連は認められないことが分かった(同0.99、0.78〜1.25)。コホート内症例対照研究でも同様の結果が得られた。
以上の結果を踏まえて、Urpilainen氏らは「女性の2型糖尿病患者を対象に解析した結果、メトホルミンまたはスタチン系薬の使用と卵巣がんの発症とを関連づけるエビデンスは認められなかった」と結論づけている
引用元:
メトホルミンとスタチン系薬、卵巣がんとの関連みられず [HealthDay News](糖尿病リソースガイド)