赤ちゃんの“寝かせ方”はママにとって悩みのタネですよね。厚生労働省の『子どもの健康に関する取組み』のページにも、下記のような注意書きがあります。
睡眠中に赤ちゃんが死亡する原因には、乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)という病気のほか、窒息などによる事故があります。
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、寝かせる時にうつぶせに寝かせたときの方が発生率が高いということが研究者の調査からわかっています。
1歳になるまでは、医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。この取組は、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。
引用:乳幼児突然死症候群(SIDS)について – 子どもの健康に関する取組み(厚生労働省)
でも、それだけではないんです! 実は、赤ちゃんの睡眠時の体勢が、“歯並びにも影響する”ことをご存知ですか?
今回は、歯科医師である筆者が「うつぶせ寝と顔立ちや歯並びとの関係」について解説します。
【INDEX】
▼赤ちゃんがうつぶせ寝や横向き寝だと歯並びに影響するってホント?
▼何歳になったら「うつぶせ寝」で寝ても大丈夫?
▼赤ちゃんがうつぶせ寝や横向き寝だと歯並びに影響するってホント?
A:うつぶせ寝や横向き寝で寝ている時間が長いと、歯並びに影響する場合があります。
うつぶせ寝や横向き寝は、身体の中で1番重たいとされる頭の重さが、下顎や歯に寝ている方向からかかることになります(※2)。この力は、歯を動かす矯正力よりも大きな力となります。
まだ骨も柔らかい成長発育期の赤ちゃんや子どもであれば、毎日、長時間、長期間に渡って続く場合、顔の横から力を与えることになり、顔が非対称になる原因にもなります。その結果、下顎が偏移したり、かみ合わせがズレたりする可能性があるのです(※2)。
また、生まれてから寝返りできるようになるまでの間、うつぶせ寝で寝かされていた子どもは下顎が後退し、歯並びは横幅が狭く、顔面高さが長い傾向があるとの報告もあります(※3)。できるだけあお向けに寝かせるよう心がけましょう。
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▼何歳になったら「うつぶせ寝」で寝ても大丈夫?
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A:医師からの特別な指示がある場合を除き、歯並びや顎関節のためには何歳になっても「仰向け寝がベスト」です。
赤ちゃんが寝返りするようになり、いつの間にかうつぶせ寝や横向き寝になっていて「何歳になったら好きな姿勢で寝かせてもいいのかしら」と困った経験はありませんか?
実は、歯並びへの影響を考えると、乳幼児だけでなく、子どもや大人であっても仰向け寝が良いとされています。
大人になってからも、歯やかみ合わせは少しずつ変化し続けます。机の上でのうつぶせ寝や横向き寝であっても、力を与え続けると、少しずつ歯並びがズレていく可能性があります。(※2)
また、うつぶせ寝は下顎を後退させ、顎関節へ負担をかける場合があります。「顎関節症(がくかんせつしょう)」のリスクを減らすためにも、寝るときは顎へ負担をかけないよう、仰向け寝がオススメです(※4)。
顔立ちや歯並び、かみ合わせは遺伝だけが影響しているわけではありません。幼少期の生活習慣や癖も大きな影響を及ぼすとされています。(※5)
赤ちゃんの顔立ちや歯並び、かみ合わせは毎日の寝る時の体勢でも変わっていくもの。
成長発育中の赤ちゃんや子どもたちの健康を守るため、そしてパパやママ自身の健康を守るためにも、親子で“寝る姿勢”や寝る環境をぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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「うつぶせ寝」や「横向き寝」で、歯並びが悪くなるって本当?(It Mama)