アパレル大手のレナウンは19日、子育て中で短時間勤務の従業員の同僚向けに、月3千円の「ほほえみサポーター手当」を3月から支給すると発表した。業務をカバーすることがある同僚に配慮した措置。対象は店頭で働く販売員で契約社員が多く、約50人に支給する。2月中に労使協定を締結する。子育てのため遅番や土日勤務を減らしている従業員の同僚も手当の対象になる。

 労働問題に詳しいコンサルタントによると、短時間勤務の従業員の同僚の人材評価で配慮するケースはあるが、手当の支給は珍しいという。

 レナウンでは、子どもが小学校を卒業するまで、労働時間を1日6時間とする短時間勤務や、始業や終業時間を30分ずらせる制度があり、約30人が利用する。レナウンは「手当によって、子育てする社員も、周りで働く人も双方がより協力しやすくなる職場を目指す」(広報)という。アパレル業界では人手不足が深刻で、待遇改善で人材をつなぎとめる狙いもある。(高橋末菜)


引用元:
子育て社員の同僚に手当、業務のカバーに配慮 レナウン(朝日新聞)