患者を生きる・母子感染(5:情報編)
妊婦が感染すると、赤ちゃんに障害が出る恐れのある感染症には、風疹や梅毒、生肉やネコのフンから感染するトキソプラズマ症などがある。中でも頻度が高いのが、連載で紹介した先天性サイトメガロウイルス感染症だ。
(1)突然の破水、934グラムの娘「何かに感染している」
サイトメガロウイルスは、唾液(だえき)や尿、母乳などを通じて、多くが子どものうちに感染する。国内では成人女性の7割が感染したことを示す抗体を持つ。残る3割のうち、妊娠中に初めて感染する人は1〜数%で、このうち約4割がおなかの赤ちゃんに感染する。
感染した赤ちゃんの2割に低体重や肝臓の肥大などの症状が出て、その多くに難聴や発達の遅れが残る。生まれた後に障害が出る子を含め、その数は年間1千人に上る。妊婦に抗体があっても再感染などで赤ちゃんに感染することもある。治療には抗ウイルス薬「ガンシクロビル」が効くとされ、難聴などの症状が改善されるとの研究結果がある。ただ、公的医療保険の適用にはなっていない。
引用元:
妊娠中は子の食べ残し、食べないで(朝日新聞)