1年の中でも寒さが厳しいこの時期は、免疫力が低下しがちで、風邪やインフルエンザには要注意です。

日本では風邪の時に「お粥」を食べるという習慣が定着していますが、じつは風邪予防にも良いとされているのです。
では、「お粥」はどのように健康に作用するのでしょうか? 先人の知恵に基づいて「お粥」が持つパワーを紹介します。



なぜ、風邪に「お粥」が良いのか?
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「お粥」は胃腸に負担をかけずに、水分と栄養分を体に届けてくれる優れもの。体を温める効果もあるため、血液やリンパ液の流れがよくなり、健康的な免疫力につながります。

こうした「お粥」の持つパワーは、なんと曹洞宗の開祖、道元禅師も注目していました。食事を頂く際の雲水(修行僧)の心構えを記したその著書『赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)』には、「粥有十利」(しゅうゆうじゅり)として、お粥が持つ10の効能が挙げられています。


「お粥」はお腹を満たし、体の活力を取り戻してくれるだけでなく、風邪予防や美肌・ダイエット、脳の活性化、便秘解消などの効果もあるというわけです。風邪のときに限らず、美容やアンチエイジングの食べ物としても、常食したいところですね。

ちなみに、道元禅師が開いた永平寺(福井県)では、365日、朝食は「お粥」なのだとか。厳しい寒さが続き、インフルエンザも大流行中です。先人の知恵にならって、さまざまな効能のある「お粥」による養生法を試してみては、いかがでしょうか。

引用元:
【お粥が風邪に良い理由】禅が教える10の効能とは?(ウェザーニュース)