電車内で突然女性が破水し、出産−。19日に千葉県内を走るJR常磐線の車内で起こった突然の出来事。停車した柏駅では居合わせた乗客、駅員らが協力し、出産した女の子と女性は病院に搬送され事なきを得た。その後、ツイッターで出産した女性を名乗るアカウントから、居合わせた乗客らに感謝の投稿がなされるなど、異例の出来事は大きな反響を呼んでいる。
“珍事”は昼下がりに起きた。19日午後1時35分ごろ、品川発土浦行きの下り特別快速電車(15両編成)が柏駅のホームに滑り込んだ際、乗客がホームの非常ボタンを押し、電車は出発を急遽(きゅうきょ)見合わせ。
JR東日本によると、同駅の駅員が駆けつけ、6号車優先席付近の車内で若い女性が女児を出産したのを見つけた。「車内での出産というのは聞いたことがない」(同支社)というほどの異例のことだった。
居合わせた男性によると、停車中の車内で突然「おぎゃー」という声が響き、拍手なども起こったという。また、「妊婦さんがいます。医療関係者はいませんか」というアナウンスが流れ、毛布やブルーシート、タオルを持った駅員に加え、救急隊員、看護師や医者も駆けつけた。
異例の出来事に、目撃者や居合わせた人とみられるツイッターへの投稿も相次ぎ、「妊婦さんが女性に囲まれ励まされていた」「赤ちゃんが元気にないていたので無事で良かった」といったコメントも相次いだ。
たまたま居合わせた人の中に、元看護師がいたことで、冷静な対応がとれたことも幸運だった。女性と女児は柏市内の病院に搬送され手当を受け、ともに命に別条はないという。
「生んだ場所が場所でしたので、皆さんに多大なご迷惑おかけしました」。約7時間後、こんな投稿がツイッターで上がった。25歳の女性というアカウント。4万以上のリツイートで拡散された。
投稿したのは、モデルで2児の母という女性。出産したのは自分で、「生んだ場所が場所でしたので皆さんに多大なご迷惑をおかけしました」「10分間隔の陣痛→破水とともに子供の頭が→10分後には生まれてしまいました」などと投稿した。「このご恩をお返ししたい。巡り巡って届きますように!」と締められていた。
投稿を受け、出産の一部始終に居合わせて、生まれてきた赤ちゃんを取り上げた元看護師の女性の娘を名乗る女性のアカウントで、謝意を示す投稿も上がった。
周りの乗客の行動への称賛や出産を無事に終えた美談など、ネット上でのやりとりは広がりを見せたが、少数ながら、出産間近なのに電車に乗って移動していた行動を軽率と批判する意見も。
こうした女性への批判に対し、22日放送のTBS系「ビビット」で出演者のタレントのカンニング竹山さんは「ごく一部なんでしょうが、バカだからこんなこと書く。自分だって母ちゃんから生まれたんだろ? 匿名で書き込んでばっかり」などと怒りを表した。
この発言を受ける形で、人気コメンテーターとして活躍する落語家の立川志らくさんはツイッターで、「私は馬鹿よりも酷いと思う。人間の心を持ち合わせていないのだと思う。生命の誕生にケチをつけるなんて人間ではない」と戒めた。
首都圏の大学病院に勤務する30代の男性産婦人科医も、「突然の出産はあるので、『出産間近で電車に乗るなんて非常識』や『自己管理ができていない』という批判は当たらない」とネット上での批判を牽制。「ニュースを見る限り、満員電車でなく比較的空いている電車内で、女性も安産だったのが不幸中の幸い。難産の人もいるので、出産予定日が近くなったらかかりつけの病院に入院するなど、少しでも安全な形で出産を迎えてほしい」とアドバイスした。
引用元:
JR車内で女児出産 「本人」など続々ツイートの異例の展開に (1/3)(ITmedia)