こんにちは。ママライターのマエジマシホです。

筆者が母親になってもう4年が過ぎました。その間、息子とたくさんの時間を過ごしてきたわけです。

ただ、息子が起きている間ずっと、息子がけがをしないように、お友達と仲良くできるように目を配るのは簡単なことではありませんでした。

時には「ながら育児」となってしまうこともありました。「ながら育児」で声高に批判されがちなのは、子どもにスマートフォンを渡しての育児が思い当たりますね。

これもメリットとデメリットがあるように感じています。筆者は子育て真っ最中の当事者なので、見方が若干偏るかもしれません。

それを認識したうえで今回は、「ながら育児」のメリットとデメリット について考察していきます。

●「ながら育児」を断罪することのデメリット

筆者は子育ての当事者として、まず一言申し上げたいことがあります。

「ながら育児」を一概に批判するのはやめてほしいのです。

その理由は「ながら」でないと、子育てを担う保護者ができないことがたくさんある からです。

例えば、食事ひとつとっても、子どもに食べさせ「ながら」自分も食事をとりますよね。

子どもをリビングで遊ばせ「ながら」洗濯物をたたんだり、アイロンがけをしたりします。

それすらも「ダメ!」といわれてしまうと、子育てを担う保護者はたちまち行き詰ってしまいます。

●「ながら育児」を使い分けよう

「ながら育児」を批判しないでください、というお願いをしたところで、具体案を提示していきます。

それは「ながら育児」を使い分けることです。

例えば上述したリビングで洗濯物をたたみ「ながら」子どもの面倒を見るのは、問題ないでしょう。

食事についてももちろんOKです。

基本的に安全と危険を保護者が管理できる自宅内では「ながら育児」をするシーンはたくさんあっていい とおもいます。

ベビーゲートからは脱走しない時期であれば、目に見えるところにベビーゲートを置いて食事の支度をするのもいいでしょう。

しかし、一歩家の外に出ると「ながら育児」が可能なシーンはぐっと少なく なります。

車通りが多い道はしっかりと子どもの手をつなぎ、子どもが突然走り出したりしないように保護者は常に緊張していなければなりません。

公園などの「安全地帯」に到着しても保護者は気を緩めることはできません。

子どもが公園の外に出ないか、危ないことをしていないか、お友達と仲良くやっているか、など見るべきポイントはたくさんあります。

週末に公園に行くとスマホをずっと見ているパパを見かけることがあります。これは「ながら育児」どころか、ほったらかしているだけですよね。NGだとおもいます。

子どもと電車で出かける場合は、「ながら育児」が許容されてもいいシーン があるとおもいます。

子どもは電車に乗っている時間が長くなると騒いだりすることがありますね。

周囲の人に子どもの声で迷惑をかけるよりはと、筆者は息子と電車に乗るとき、たびたびスマートフォンで動画を見せています。

音量も息子にしか聞こえないくらい調整します。すると息子は動画に集中するので、騒ぐことはありません。

このように「ながら育児」にもメリットはあります。

筆者自身、子どもにスマートフォンを見せることを良しとしているわけではありません。

「電車内で子どもが騒いで周囲に迷惑をかける」ことと「スマートフォンを子どもに見せる」ことを天秤にかけた結果、メリットが大きいと判断した「スマートフォンを子どもに見せる」こと選択しているのです。

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もし、他人から「ながら育児」について何か批判されたり意見されたりしても、ママ自身、パパ自身が経験から自信をもって「子どもの安全の確保と周囲への配慮はできています」と言うことができるのなら、批判も意見も聞き流していいとおもいます。

批判や意見する人たちが子どもの安全を確保したり子どもの面倒をみたりしてくれるわけではありませんよね。

何よりも大切なことは「子どもが安全かどうか」なのです。

スマートフォンを見せて育児をしていると子どもの語彙力が育たない、などという人もいますが、それは個人差ではないでしょうか。

実際テレビもスマートフォンも好きな筆者の息子は、本を読むことも大好きで、口も達者です。

母数が確保された科学的研究結果を提示されない限り、「ながら育児」に対する批判的意見は聞き流しても良いのではないでしょうか。

●ライター/前嶋志保
●モデル/大上留依

引用元:
「ながら育児」じゃダメ?ながら育児を否定しないママに聞いてみた(T-SITEニュース)