子宮頸がんワクチンを接種したあと、体の痛みを訴える女性が相次いだ問題で、厚生労働省は18日、これまでの調査結果を公表しました。ワクチンは予防効果が期待できる一方で、痛みなどのきっかけとなったことは否定できないとして、情報をよく確認したうえで、接種を検討してほしいと呼びかけています。




子宮頸がんワクチンは5年前、小学6年生から高校1年生までの女性を対象に公費で受けられる定期接種に追加されましたが、接種のあとに体の痛みを訴える女性が相次ぎ、厚生労働省はわずか2か月で積極的な接種の呼びかけを中止する異例の措置を取りました。

その後、専門家による研究班が原因を調査し、厚生労働省は18日、これまでの結果をホームページで公表しました。それによりますと、ワクチンを接種すれば10万人当たりで最大209人が子宮頸がんで死亡するのを、防ぐ効果が期待されるとしています。

その一方で、去年8月までに副作用が出た疑いのある人が3130人報告され、まれに、呼吸困難やじんましんなどの重いアレルギー症状や、手足に力が入りにくいなどの症状も見られたということです。

一部の症状について厚生労働省は、ワクチンを打ったときの痛みや不安などがきっかけで、症状が起きたことは否定できないなどとしています。そのうえで、対象となる女性はワクチンの効果と接種後に起こりうる症状をよく確認したうえで、接種するかどうか検討してほしいと呼びかけています。


引用元:
子宮頸がんワクチン 防ぐ効果もまれに呼吸困難 厚労省(NHK)