クリスマスにお年玉、誕生日にさまざまなお祝い事。

現代の子どもたちはモノを与えられる機会に溢れています。

最近では、1人の子どもに出資する人数も両親・両祖父母・叔父叔母・友人などたくさんいますね。

このようにたくさんのモノを与えられ過ぎると、子どもはどうなるのか? 4人の子育て中である筆者が、一緒に考えていきたいと思います。



「欲しい」と思う前に与えられる子どもたち

クリスマスに「何が欲しい?」と聞かれても、なかなか答えられないお子さんもいますね。

考えてみると、すでに欲しいものは手に入っている状況。

そう、モノに溢れるこの時代で「欲しい」と思う前にもう、与えられているのです。

だから、欲しいものを聞かれても困ってしまう、たいして欲しくないものを答えてしまう、そんなお子さんも多いようです。

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本当に欲しいと思う気持ちがない?

「欲しい」と言ったものを手に入れても、すぐに飽きて見向きもしなくなるという話もよく聞きます。

「○○が欲しい」ってなったら、すぐにあげますか? 買いますか?

サンタさんからのクリスマスは別にしても「○○が欲しい」という気持ちをどのくらいの期間持ち続けれるでしょうか?

与えるのがダメなのではなく、与え方を考えてみると良いかと思います。

次項では子どもにモノを与える際に気を付けたいポイントをご紹介します。



子どもへの物の与え方で心掛けること3つ

(1)与える回数を減らす

筆者の家では、子どもが4人。しかも男女2人ずつです。

単純計算でも、おもちゃで溢れることは目にみえていました。

そこで、第1子がまだ赤ちゃんのうちから「親は与えない」と決めていました。

周りには有り難くも与えたい、喜ばせたい、買ってあげたいと思ってくれる人がたくさんいます。

そこで、祖父母などには子どもに与えるものへの両親の考えを話して、こちらからリクエストして買ってもらうことにしています。

そして、内容は孫の代まで飽きずに壊れずに使える物であったり、リュックや自転車など年齢的に必要なものであったり、純粋に子どものリクエストだったりします。



(2)欲しがってもすぐには与えない

欲しいものに対して、少しずつお金を貯める・お手伝いを頑張る・サンタさんの時期まで待つ……などしたことがあるでしょうか?

今すぐにはもらえないけど、手に入れるために、時間や努力が必要な経験があると「それは本当に欲しいものなのか」と子ども自身が考える機会になります。

お子さんが欲しがった時、すぐに買い与えることができたとしても、親子ともに時間をかけて考える機会を作りましょう。



(3)モノでなく体験をプレゼント


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最近では、モノでないプレゼントも取り入れています。

小学生の息子は、お年玉で観劇に、娘はスキー教室に行きました。

体験や経験で得られるものは、何物にも代えがたいものです。加えて物も増えなくて、一石二鳥ですね。



わが子が可愛い! 欲しがるものは何でも与えたい! そう思う気持ちもあるかもしれません。

そんな時にふと立ち止まって、お子さんにとってそれが“本当に良い機会”になっているか考えてみると良いですね。

引用元:
欲しい物がない…子どもに「モノを与える前」に考えたいこと3つ(It Mama)