母親の妊娠中の微小粒子状物質(PM2.5)に対する高レベルの曝露が新生児のテロメア長短縮と関係することを示す研究結果が、ベルギーなどのグループによりJAMA Pediatr(2017; 171: 1160-1167)に発表された。





 テロメア長は生物学的老化のマーカーで、出生時のテロメア長は寿命に関係すると考えられている。同グループは、ベルギー・フランダース地方で2010年2月〜14年12月に在胎37週以降で出生した正期産単胎児とその母親730組を登録。母親の妊娠中の居住地におけるPM2.5曝露と、臍帯血および胎盤のテロメア長に基づいて新生児のテロメア長との関係を検討した。

 解析対象は、臍帯血と胎盤テロメア長の全データが得られた641組。解析では分娩日、妊娠期間、母親のBMI・年齢、父親の年齢、新生児の性・民族、母親の出産回数・喫煙習慣・教育歴・妊娠中の合併症などを補正した。

 その結果、臍帯血と胎盤のテロメア長は妊娠中期のPM2.5曝露と有意な逆相関関係を示した。妊娠期間全体におけるPM2.5曝露の5μg/m3増加は、臍帯血白血球テロメア長の8.8%短縮および胎盤テロメア長の13.2%短縮と関係していた。


引用元:
妊娠中PM2.5高曝露で児のテロメア長が短縮(Medical Tribune)