赤ちゃんは、体を触りながら話しかけると脳の活動が活発になるという実験結果を、京都大の明和みょうわ政子教授らのグループがまとめた。




 乳児期の発達にスキンシップが重要なことを裏付ける成果という。15日の国際科学誌電子版に掲載された。

 実験は、生後7か月の乳児28人を対象に実施。まず、大人がわきをくすぐりながらある単語を話しかけ、続いて別の単語をくすぐらずに話しかけた。その後、スピーカーでこれらの二つの単語を聞かせ、脳波を測定したところ、くすぐられながら聞いた単語を流した時の方が、言語に関係する左側頭部の活動が活発になった。

 単語は「とぴとぴ」「べけべけ」という普段聞き慣れない言葉のため、脳波の違いは、くすぐりの有無の影響とみることができるという。明和教授は「乳児期に積極的にスキンシップを取ることが、脳の発達に役立つ」と話している。

2017年12月29日 17時16分 Copyright © The Yomiuri Shimbun


引用元:
赤ちゃんの脳の活動、体触りながら話すと活発に(読売新聞)