蚊が媒介する感染症の「ジカ熱」に妊婦が感染すると、胎児の健康に悪影響が及ぶ恐れがあることを知っている人は2割強にとどまるとしたアンケート結果を、東京医科大の研究チームが25日までにまとめた。

 2015年から起きた中南米での大流行に比べると規模は小さいが、今でもジカ熱は南米や米国、東南アジアで流行している。年末年始に海外に行く人が増える中、チームの浜田篤郎・東京医科大教授は「東南アジアの一部の国では1月も蚊がおり、感染する恐れがある」と呼び掛けている。

 チームは今年8月、インターネットを通じ、半年以内に東南アジアや中南米などの発展途上国に行く予定がある20〜60代の男女500人を調査。ジカ熱の知識の程度を質問した。

 その結果、蚊が媒介するとの知識がある人の割合は6割を切った。性行為で感染する恐れがあることを知っているのは1割強、胎児に影響を及ぼす点については2割強だった。


引用元:
胎児に影響、知る人2割 蚊が媒介するジカ熱(佐賀新聞)